青春の馬 3

お雑煮とお年玉 ページ26

久美 「A、今年お雑煮食べた？」


「んーん、食べてないです」


久美 「まあそうか…お家帰らなかったんだもんね」


「大阪帰るの怖くなっちゃって…」


久美 「そっかそっか〜、なら私が作ってあげる」


「え、いいんですか？」


久美 「もちろんだよ〜！お正月にはお雑煮でしょ？」




年が明けて2日。久美さんがお家に来てくださった。

ママには帰っておいでって言われたけど、大阪は遠くなっちゃった気がしてね。

物理的な問題じゃなくて、これは気持ちの問題かな。

ママのおせちが食べれないのは寂しかったけど、久美さんがお雑煮を作ってくれるみたい。

新年早々、ほんとに感謝ですね。






:






久美 「A、出来たよ〜！」


「もう目だけで美味しい…」


久美 「ちゃんと食べてください〜 (笑) 」


「もちろん食べますよ (笑) 」




お雑煮が出来るまでソファーでくつろいでたんだけど、いつの間にか寝ちゃってたみたい。

ふといい匂いによって起こされて、美味しそうなお雑煮が出来上がってた。

ママのとはちょっと違うんだけど、久美さんのもすごい美味しそう…

そういえば、関西と関東では味噌が違うとか前に聞いたっけ。

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