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君と出会うまで 何かがいつも足りなかった ページ16

__ 2019年12月30日




今年も残すところあと2日。

たった2日と思いがちですが、すごく大切な2日間なんですよね。

今日はレコード大賞で、明日は紅白歌合戦。

もう聞いただけでドッキドキ… (笑)

1年前はテレビの前で食い入るように見てたのに、自分が出る番になったんだなぁ…






:






齊藤 「緊張してる?」


「なんか震え止まんない…」


齊藤 「まだリハだよ? (笑) 」


「だってぇ…ぎゅーしてください…」


齊藤 「ほら、おいで」


「ん…」





まだリハーサルも始まってないというのに、さっきから手の震えが止まらない私。

そんな私に気付いた京子さんが話しかけてくださった。

いつもの京子さんのいい匂いに包まれて、次第に緊張も解れてきたかな。






:






齊藤 「レコード大賞ってすごいよね」


「すごいなんて言葉じゃ表せないですよ…」


齊藤 「実は私もちょっと緊張してる (笑) 」


「だって京子さんの手めっちゃ冷たい… (笑) 」


齊藤 「Aの手が暖かいんだよ」


「京子さんの温もりを全部吸い取っちゃったかも〜 (笑) 」




とうとう日向坂のリハの時間になった。

舞台までは、隣に座ってた京子さんと手を繋いで移動する。

さっきは励ましてくださったけど、京子さんだって緊張してるんだな。

お互い背中を軽く叩きあって、自分たちのポジションへと付いた。

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作者名:みるく | 作成日時:2022年1月26日 20時

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