青春の馬 12

僕たちは日向坂 ページ49

余韻が抜けないまま楽屋に戻った私たち。

楽しかった〜！ってみんなで騒いでると、ドアに3つの人影が。

3つなんて、あの人たちしかいないじゃん！

遊びに来てくださったんだ〜！！







:






柿崎 「A！おいで！」


「芽実さーんっ！」


柿崎 「よく頑張ったね」


「芽実さんが頑張ってって言ってくださったおかげです」


柿崎 「ううん。全部Aの頑張りだよ。ほんとおっきくなったね」


「あの時はまだ中学生でしたから… (笑) 」


柿崎 「明日から高2だっけ？」


「そうですよ〜！」


柿崎 「うわ、信じられない… (笑) 」




1期生さんの集まってるのを見てると、私の視線に気付いたのか芽実さんが両手を広げてくださった。

こんなの、今の私には飛び込む以外の選択肢はない。

そういえば最後にこうしてもらったのって、芽実さんが卒業された時だっけ。

芽実さんの温もりが懐かしくて、しばらくそのまま温もりに浸ってた。

ずっと頑張ったねって頭を撫でてくれる優しい芽実さん、やっぱり変わってない…

この温もりが大好きだったなぁ…






:






柿崎 「次の目標ってあるの？」


「ありますよ〜！表題曲で、ひなのとWセンターです。

ずっと隣で走ってたのに抜かされちゃったから、また隣に並べるように頑張りたいんです！

それで、またドームに帰って来れたらな〜って」


柿崎 「うん。Aなら絶対大丈夫。Aは強い子だもんね」


「そしたらまた見に来てくださいね？」


柿崎 「もちろんだよ〜！」




ここは26人で辿り着いた場所。

いつかまた、もう一度ね？

だって、僕たちは日向坂なんだから。

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