青春の馬 10

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「めいめいさん、京子さんどうしちゃったんですか？」


東村 「ん〜、なんかこの世の人物が全員自分のこと嫌いって思ったらしい」


「え、そんなことないのに…」


東村 「やんな？あ、芽依もメイク行ってくるぅ〜」


「ええぇ…」




まさかのここで、めいめいさんもメイクへ。

つまり、ここからは私1人。

なぜか頭が上手く回らなくて、何をすればいいのか分かんない。

いつも私が泣いてる時、京子さんは何してくれるっけ…

えーっと…確かなんで泣いてるか聞いてくれる。

それでティッシュで涙を拭いてくれて、ぎゅーってしてくれて…

あ！！ぎゅーだ！！






:






「もしみんなが京子さんのこと嫌いになっても、Aはずーっと大好きですよ。

これだけは信じてください。Aは京子さんの味方です」


齊藤 「A…っ」


「ふふ、京子さん大好き〜」




京子さんの華奢な背中に手を回すと、同じように返してくれた。

こうやってくっ付くのって、ものすごく安心感があるんだよね。

私もよくこうしてもらうから分かるんだ。

しばらくはこのままにしておこうかな。

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