青春の馬 9

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A side




「あ、お姉ちゃんだぁ〜」


齊藤 「なんかあったの？」


「いや、冷蔵庫の中なんでも食べていいのって」


齊藤 「Aん家泊まってるんだ。3日間来るって言ってたもんね」


「そうなんです、ホテル代浮くから〜って泊まってるんですよ。

でも2時間以上かけて明日も明後日も来るんですよ？

交通費も結構掛かると思うし、ホテル取った方が良かった気がする (笑) 」


齊藤 「でもいいお姉ちゃんじゃん。Aたちめっちゃ仲良いよね」


「確かに、仲はいい気がする」


齊藤 「私も兄弟欲しかったよ」


「でも一人っ子に憧れた時もあったなぁ…

昔はよく喧嘩もしてましたし。多分あるあるですよね (笑) 」


齊藤 「うん、誰もが1度は思ったことあると思う (笑) 」




そろそろ眠くなったってところで、私の家にいるお姉ちゃんからLINEが。

どうやらグッズで手持ちのお金を全部使っちゃって、ご飯代がなくなったらしい (笑)

まあカップラーメンとかはあるらしいし、また明日お金貸せばいっか。

オタクとは言え、3日間自腹で来てくれるって優しいよね。






:






「そろそろ寝まーす」


齊藤 「え、ここで寝るの？」


「そうですよ〜」


齊藤 「まあいいや (笑) 」


「ん、おやすみなさ〜い」


齊藤 「おやすみ、明日は叩き起こすからね」


「ん〜」




今日はずっとはしゃぎっぱなしだったから、目をつぶるとすぐに夢の中へ。

明日はついに私たちのワンマンライブ。

初めてのコニファーだし、いい1日になるといいな。

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