青春の馬 9

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上村 side




「あ、A〜」


A 「ひなの！聞いた？」


「もちろん〜。頼りないと思うけど私にも頼ってね」


A 「頼りにならないわけないよ〜？ (笑)

ひなのが隣にいてくれるからAは頑張れるんだよ。

芽実さんのところはひなのって聞いて、絶対大丈夫だって思ったんだ」


「ねぇ嬉しいんだけど！！」


A 「その代わりいっぱい頼るからね〜？」


「任せろ！！」




JoyfulLoveで芽実さんのポジションに入って欲しいって言われた私。

今まで芽実さんのポジにはずっとAが入ってた。

だからなんでって思ったけど、Aは菜緒さんの代わりにセンターに立つらしい。

そんなAの目は、今までに見たことの無いくらい強い目をしていた。






:






A 「さっそくなんだけどさ、今日ジョイラのリハやるじゃん？

この後自主練付き合ってくれない？ (笑)

1人で自主練するの寂しいから苦手なんだよ〜」


「え！もちろん！私だって不安だもん〜」


A 「Aも咄嗟に頑張るなんて言ったけど、不安は不安だ」




嬉しいと同時に、なんだかAが少し遠くに行っちゃう気がしてた。

でもそんなのは全部間違いだった。

目の前にいるのは甘えん坊の最年少、私の知ってる山本A。

今だって笑ってるけど、きっと心の中にはプレッシャーでいっぱいなんだろうな。

隣で支えさせてね。

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