青春の馬 番外編 2

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「どうしようどうしよう…」


久美 「もう高校卒業してる影かKAWADAさんに衣装借りる？」


加藤 「やっぱりそれがいいんじゃない？」


上村 「紺ベストは2つ余裕ありますもんね」




悩みに悩んで出した答えは、影さんと陽菜さんに、好花さんと愛萌さんの衣装を着て出て貰うこと。

お2人はもう、高校卒業されているから紺ベストでも違和感がない。

やっぱりそれがいいのかなぁ…

今から私の衣装の丈を直すのは間に合わないしね。






:






A 「一旦私服に着替えてきますね」


加藤 「じゃあとしちゃんたちは2人に話つけてくるよ！」


久美 「ついでに衣装借りてくるから〜！」


上村 「私はAと一緒にいますね」


『待ってAちゃん！これ！』


A 「あれ…？」


加藤 「もう話してくださったんですか？」


『いや、Aちゃんの衣装は次着るまでに必ず直しとく。

だから今日は特別に、芽実の衣装で出て？』


「え、芽実さんのなんだ…」


久美 「芽実〜！！」


加藤 「確かに今のA、芽実と同じくらいの身長だもんね」


上村 「しかも芽実さんも白ベストだし！」


「ほんとにいいのかな…」


『Aちゃんが着てくれたらさ、きっと芽実もこの衣装も喜んでくれると思うよ』


加藤 「そうだよA！」


上村 「芽実さん、Aのこと大好きですもんね。」


久美 「まあ私の方が好きだけど！」


加藤 「いや、としちゃんの方が好き！」


上村 「私も負けてませんよ〜！」




先程から姿を消していた衣装さん、どうやら芽実さんの衣装を取りに行ってくださっていたみたい。

史帆ちゃんの言った通り、多分もう、芽実さんと同じ身長まで成長したと思う。

みんなに背中を押され、芽実さんの衣装をお借りすることにした。

全部のスケジュールが終わったら、芽実さんにお礼を言おう。

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