青春の馬 番外編 2

・ ページ24

『Aちゃん、将来専属モデルになってくれないかなぁ…』


久美 「確かに。まだAは中学生ですもんね」


『うんうん。表情の作り方も上手だし、やっぱりモデルさん向いてるよね』


久美 「分かります。天性の才能もあると思うけど、努力の成果ですよね」




ペアカットの次は個人ページの撮影。

さっき私は撮り終わって、今はAの撮影を見てる。

隣にいる編集者さんも、Aに釘付けみたい。


身長は低い方だと思うけど手足が長いし顔も小さい。

メイクでガラッと印象が変わる可愛い顔。


これに惹かれないはずがないよね。

私なら速攻でスカウトしてるもん… (笑)

Aが大学生ぐらいになったら、いっぱい一緒に撮影出来るのかな〜。

もしかしたら私が卒業してるかもしれないけど… (笑)






:






A 「ありがとうございました！お疲れ様です！」


『お疲れ様〜！また遊びに来てね！』


A 「はい！ありがとうございます！」


久美 「A〜！良かったよ！」


A 「ほんとですか〜？嬉しいです！」


久美 「ねぇ今からご飯行こうよ！たまには美味しい物食べさせてあげたいからさ〜」


A 「えー？久美さんのご飯も美味しいですよ〜。

なんなら久美さんのご飯の方が食べたい… (笑) 」


「それは変わった子だね〜 (笑)

じゃあ今からAん家行こうかな〜！何食べたい？」


A 「んーと…餃子！あとは〜、お味噌汁かな〜」


「そんなのでいいの？じゃあ早くスーパー行こ！」


A 「あ、待って待って！A久美さんと手繋ぎたい〜！」


「ほんっと可愛いんだから… (笑) 」




久美さん早いよ〜なんて言って、Aが手を繋いで来た。

私のご飯が食べたいことも含めて可愛すぎる… (笑)

今日はそんなAのために張り切っていっぱい作っちゃうぞ〜！

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