青春の馬 番外編

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「大阪府出身、中学1年生の山本Aですっ…

今日はオーディションを受けた理由を話したいと思います」




ついに来た私の番。

近くにはカメラがある。

何人かの審査員の方と、女の子たちの前で精一杯自分の気持ちを出せるように頑張った。

周りの子は歌ってる子もいた。踊ってる子もいた。

同じグループの中で話したのは私だけ。

でもこれにして良かったなって心から思ってる。

そう思わせてくれたのは一緒に考えてくれた家族、

そしてさっきまで話を聞いてくれていた天ちゃんのおかげ。

天ちゃんは1つ前のグループだった。

もう終わってるかな、なんて待っている間に考える余裕があったくらい。

天ちゃんが話しかけてくれてなかったら私、今頃どうなってたんだろう (笑)






:






山崎 「あ！A！どうやった？」


「上手く出来た！ありがとう！」


山崎 「良かった！Aなら絶対受かってるで。」


「ほんま？天ちゃんも絶対受かってる！」


山崎 「じゃあ次はお互い、東京で会おうな！」


「うん！約束！」




審査も無事に終わって会場を出ると、既に終わっていた天ちゃんが待っててくれた。

天ちゃんも私もママが迎えに来てくれてるから、今日はここでバイバイ。

三次審査からは東京で行われる。

だからまた東京で会おうねって約束したんだ。

大丈夫、私も天ちゃんも絶対に受かってる。

このまま天ちゃんと一緒に受かれたらいいなぁ…

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