青春の馬 番外編

・ ページ22

続いての競技は走り高跳び。

跳べた人からリラックスルームに行って休めるみたい。

失敗した人は跳べるまで永遠に居残り。

もちろん自信はあるわけなく、既に落ち込んでいます。






:






若林 「山本は跳んだことある？」


「いや、1回も無いです…」


春日 「小学校とかでやらなかったの？」


「あ、えっと…」


若林 「あれ、ついこないだまで小学生じゃなかったっけ？ (笑) 」


「そうですね、去年まで…」


春日 「記憶力どうなってるんだ？ (笑) 」


若林 「ささくが言うなら納得だけどね」


久美 「ちょっと酷いですよ！！ (笑) 」




もしかしたら5年生か6年生の時、学校でやってたかもしれないね。

私は学校に行ってなかったから分からなかったんだ。

危ない危ない。もうすぐ皆さんにバレるところだった。

でも多分ひなのは察してる。

がなチームの方から、心配そうな顔で見てくれていた。

まだひなのにしか話してないし、自分から話す気もない。

だから安心してたんだけどもう1人、ここで私の過去に疑問を持った人がいたなんて。

後で知ることになるんだ。






:






上村 「A、一緒に頑張ろ？」


「うん。多分ね、Aは学校に行ってなかったから…」


上村 「そうだと思った〜 (笑)

でも大丈夫。私も運動は大の苦手だもん」


「Aも大の苦手〜 (笑) 」




やっぱりひなのは気付いてくれてたみたい。

チームは違うのに、こうやって一緒に頑張ろって言ってくれた。

1つしか違わないのにひなのはすごい。

私からも言わせてね。一緒に頑張ろうね！

・→←ひらがながっきょくうんどうかい

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す