青春の馬 番外編

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A side




加藤 「A、我慢しなくていいよ。

泣きたい時は声上げて泣いたらいいんだからね？」


「っ…うぅぅ…っ…」


加藤 「今までよく頑張ったね。偉かった偉かった」




全てあったことを話すと、史帆さんが私を包み込んでくれた。

強く抱き締めてくれてるんだけど全く苦しくない。

むしろ優しくて暖かい。不思議だな…





:






加藤 「としちゃんに話してくれてありがとうね」


「ん…」




ひなの以外誰にも話す予定はなかったのに、なぜか史帆さんを前にすると言葉が出てきた。

やっぱり、この人のことは信用出来る。

しばらく史帆さんの首に手を回して泣きじゃくってた。






:






加藤 「Aって、お姉ちゃんがいるんだっけ？」


「はい…」


加藤 「お姉ちゃんのこと好き？」


「…大好きです。」


加藤 「そっか〜！でもとしちゃんのこともお姉ちゃんだと思ってよ」


「…お姉ちゃん？」


加藤 「うん！東京のお姉ちゃん！

だから寂しくなったら、またこうやって甘えて欲しいな」


「でも甘え方、よく分かんなくて…」


加藤 「そんなの簡単だよ！

今みたいにぎゅーってしてくれるだけでいいの！

それなら出来ると思わない？」


「出来ます…！」


加藤 「さすがとしちゃんの妹だ〜！」


「妹です〜 (笑) 」


加藤 「また今度、一緒にお出かけしようね！」


「…はいっ！」




2人とも笑顔になれたところで、史帆お姉ちゃんにお家まで送ってもらった。

なんか、一気に心が軽くなった気がする。

これで収録も泣かずに出来るようになるかな。

きっと出来るはず！！

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