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「A、もう大丈夫だからね。」
A 「えーっと…?」
「日向坂はみんな優しい人しかいないよ。
Aに嫌なことする人なんか、1人もいないんだからね。もう大丈夫。」
Aの絡まり1つないサラサラな長い髪を手で研ぎながら、
Aが安心してくれるかなって思う言葉をたくさんかけてあげた。
前向きで座ってるから表情は見えないけど、静かに涙を流してるのは分かる。
今度は震えてる華奢な肩を抱きしめて、いっぱいいっぱい頭を撫でてあげた。
今までのAには涙が多かった分、今からは誰よりも笑ってて欲しいな。
そんな想いを込めて。
:
A 「ん…」
「おっと、体調とかは大丈夫?」
A 「っ、大丈夫です…」
「良かった良かった。これからはこうやって、私にも甘えてね?」
しばらくするとAがくるりと姿勢を変えて、向かい合う形で座ってきた。
そのまま私の肩に顔を埋めてくれる。
嬉しいな、初めて私に甘えてくれて。
こうやって甘えたい気持ちもあっただろうに、ずっと1人で頑張ってて偉かったね。
:
A 「久美さぁん…」
「なーに?」
A 「今日ひとりやだ…」
「寂しくなっちゃった?」
A 「寂しい…」
「私に何かして欲しいこととかある?」
A 「あの、えっと…泊まって行ってくれませんか…?」
「もちろんだよ〜!ちゃんと自分で言えて偉いね (撫) 」
今のAならもう大丈夫だ。キャプテンの勘がそう言ってる。
としちゃんが言うにすごい人懐っこいらしいし、これからはとしちゃんくらい甘えてくれるかな?
楽しみにしてるよ〜 (笑)
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かなた - 青春の馬2のパスワード教えてください。 (2022年4月27日 6時) (レス) id: 4a8e528eb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるく | 作成日時:2022年1月25日 21時