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加藤 side
Aと同い年くらいの3人組が歩いてきた途端、Aの足取りが止まった。
次々に浴びさせられるAへの悪口。
こんなの嫌でも察してしまう。
少々無理やりだったけど、動けてないAの手を引いて駅まで向かった。
:
「別に気にすることないよ?」
A 「ぅん…」
やっと発してくれた言葉もこれだけ。
新幹線に乗っても何も会話はなく、ただじっと窓の外を見つめてるA。
一昨日と同じように座ってるはずなのに。
まるでAじゃないみたいだった。
一言で言うと目が違う。目が全く光ってない。
今のししに出来ることって、なんなんだろうな…
:
A 「もうこんな思い出ばっかじゃやだなぁ…」
「A…」
A 「1番好きだった場所のはずなのに、こんなんじゃ1番嫌いになっちゃう…っ」
「楽しいに思い出だっていっぱいあるんでしょ?」
A 「あったのに、あったはずなのに…っ…」
ついにAの口からはっきりとした言葉が発された。
涙で震えてたけど、ちゃんとしっかり聞き取れた。
周りからAの泣いてる姿が見えないように優しく包み込んであげて、すっきりするまで泣かせてあげることに。
これからはAの1番好きな場所、日向坂46になるといいな。
きっとAなら出来るよ。
日向坂はすごい暖かい場所なんだから。
でもこれはししだけの力じゃ無理だと思う。
まずはきくちゃん辺りに相談しようかな。
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かなた - 青春の馬2のパスワード教えてください。 (2022年4月27日 6時) (レス) id: 4a8e528eb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるく | 作成日時:2022年1月25日 21時