青春の馬 (ページ27)

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乗り遅れたバスページ27

「楽しかった〜！」

上村「でもなんか寂しいな〜、もう全部終わっちゃったね…」

「またすぐライブできるよ！絶対！」

上村「そうだね！絶対できる！！」

最初は不安だらけだったけど、無事に終わった2日間のライブ。

まだ誰もアドレナリンは抜けてないみたいで、始まる前より騒がしい楽屋。

私とひなのも2期生さんのグループに混ぜてもらい、今からご飯を食べます！

:

宮田「A、それ全部食べられるの？」

「踊ったからめちゃくちゃお腹すいてて (笑) 」

上村「先輩たちと比べたら全然なのに (笑) 」

小坂「さすが成長期やな〜」

富田「菜緒がおばさんみたいになってる (笑) 」

ケータリングに行き、お皿に盛々と美味しそうなものを乗せて戻って来た。

私にとっては普通の量なんだけど、皆さん驚きの量だったみたい (笑)

前までは少食の方だったと思うけど、最近すごく食べれるようになったんだ。

これが横にじゃなくて、縦に伸びてくれたらいいんだけどね〜

:

久美「おーい！みんな〜！」

久美さんの呼び掛けで、騒がしかった楽屋がしーんと静まり返る。

私も食べてる手を止めて、久美さんのいる方向を向きました。

するともう1人、久美さんの隣に立っている方がいた。

そのお方は長濱ねるさん。

長濱さんは言うまでもない、けやき坂46の原点の方。

どうやら今日のライブも見に来てくださってたらしく、丁寧に感想を述べてくれていた。

そして最後、長濱さんの口から出たのは誰もが思ってもみなかった言葉だった。

:

長濱「欅坂を、卒業することに決めました」

失礼ながら、長濱さんはまだまだ欅坂として活動してくださると思ってた。

私たちを繋げていた1本の欅がなくなっても。

だから卒業と聞いた時の衝撃は大きかったのかなぁって…

寂しいけど、長濱さんの決めたことなら応援する。

だって長濱さんがバスに乗り遅れてなかったら、間違いなく私たちは存在しないもん。

0から1にしてくださったのを、今度は私たちが100にして返す番。