青春の馬

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少しペースを落としてもらい、そのお陰か息もだいぶ整って来た。

付いちゃった遅れを取り戻すために、ここからはペースをあげることに。

大丈夫、今の私ならきっとね。






:






加藤 「オーディションの時のことなんだけどさ、どこに入りたいか希望取ったんでしょ？」


「あっ、はい！取りました！」


加藤 「みんなで話してたんだ。ひらがな希望する人なんか絶対いないよねって。

だから嬉しいよ。こうやって希望して入って来てくれて。」


「もうなんでってくらい先輩たちがお優しくて…入れて幸せだなって思います…！」


加藤 「えー、なんか泣きそうなんだけど (笑) 」


「これからもついて行きます！」


加藤 「んー！ありがとっ！！」




ひらがな希望する人いないって話してたのか…

私はどこに入りたい？って聞かれて、迷わずけやき坂です！って言ったんだけどな (笑)

私に居場所を作ってくれて、暖かく迎えてくれた先輩たちには本当に感謝しかない。

そんな尊敬する先輩たちと一緒にシングルデビューを迎えられるなんて、夢にも思っていなかった。

私に出来ることは全部やりたい。

けやき坂46へのお礼に、そしてこれからの日向坂46のために。

そんな思いを込めてラストスパート、全力ダッシュです！

今までの辛い思いはなんだったんだろうってくらい足が軽くなった。






:






加藤 「せーの！ゴール〜っ！」


「終わった…」


『どうだった？12km走ってみて』


「途中もう頑張れないって思ったりもしたんですけど、無事に走り切れて良かったです…っ…」


『っ、ごめんね…』


「えっ…？」


加藤 「もう泣いてる (笑) 」




私が感想を伝えると、なぜかサトミツさんが泣いてる。

泣くのは何となく想定してたけど、まさか1区で泣くなんて… (笑)

面白くて一瞬で涙止まった (笑)



まあそんなサトミツさんは置いといて…

襷を2区を走る紗理奈さん、美玖さん、ひなのに渡す。

ここからの私の役目は応援すること！

私も皆さんがバスから応援してくれたから頑張れた。

今度は私が返す番だからね。

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