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野球を始めたのは、小学校1年生の時だった。
父親に連れられてリトルリーグの野球を見に行った。
確か、父親の友人の子供が出ているから、と言って。
その父親の友人の子供は、ものすごく速いボールで三振を取っていて、
自分も、あんな風に速いボールを投げたい。
そう思った。
すぐに近所の少年野球チームに入団して、野球を始めた。
飲み込みが早かったのと素直さで私はめきめき上達していった。
けど、中学生になってから。
「なんであいつ野球やってんの?」
「女の子なのに〜」
「気持ち悪っ」
とある子に悪口を言われるようになった。
そこからすべてが狂った。
今まで仲が良かった子も、チームメイトも、牙をむいた。
どんどん私は孤立していった。
悪口から、無視、嫌がらせ……とエスカレートしていった。
そして、今、高校1年生。
誰もいない高校に入学したのに、それは変わらなかった。
自分がものすごく鈍感だったらよかったのに。
そうだったら、何も気づかず、幸せに野球を続けていられていたんだろうな。
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作者名:月冴-tsukasa- | 作成日時:2023年3月22日 1時