君に出会えて【大谷翔平】 (ページ18)

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終わった。

それはあっさりと決まってしまった。

6-3。

ミーティングなども終わって、帰りのバスに乗り込む。

私は窓側に座り、流れていく景色を見つめる。

誰も、話さない。

ただ、沈黙が流れていた。

家に帰ってからすぐにバットをもって公園へ。

今日は碧斗もついてきた。

黙々とバットを振り続ける。

碧斗のスイングもだいぶ良くなったなぁ。

「お姉ちゃん」

黙っていた碧斗が急に口を開いた。

「プロ、なるの？」

思わずなんで？と聞いてしまった。

プロの事は誰にも話してなかったはずだけど……。

「えと、この前ニュースで見た。女子もプロになれるって」

碧斗はまた、プロになるの？と聞いてきた。

私は答えた。

「なりたい、とは思ってるよ」

「本当！？」

その瞬間、碧斗の表情が一気に明るくなった。

「じゃあさ、プロで一緒に野球できる？」

「……できる、かもね」

「やったあ！」

嬉しかった。

碧斗が、私と一緒に野球をすることを望んでいることが。