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「……あ、Aちゃんおは」


夏央くんが言い終わる前に反射的にドアを閉める。

やばいやばいやばいやばい!

無視しちゃったじゃん私めっちゃやばいって!

いやいやドア開けてすぐいる夏央くんが悪いんだよ、ね?

うん。

夏央くんごめんなさい……と心の中で思いながらまたドアを開け、廊下に出る。

誰もいない。

だよなーと思いながら食堂へ。

う……。

いつもの席のとこいつも誰もいないのになぜか若林さんがいる。

ああ、そういえば帰ってきたんだっけ。

ほかに座るところがないので仕方なく若林さんの正面に座る。

無言で箸を動かしていると、若林さんが話しかけてきた。


「どうだった?」

「え?」

「え?って……夏央と二人で新潟行ったんでしょ?」

「ああ……」


何でそんなこと聞くんだろう……。

そう思いながら私は言う。


「まあ、久しぶりに家族の顔も見れたし楽しかったですよ」

「ふーん」


若林さんはなぜか面白そうにそう言った。

私たちの間に沈黙が走る。


「聞かないの?」

「え、何をですか?」

「こういう時って普通そっちはどうだったんですかーとか聞かない?」

「え……」


めんどくさ……。


「聞いてほしいんですか?」

「いや、まあ、そういうわけじゃないけど。
言葉のキャッチボール?っていうか……」


めんどくさい……。

若林さんはまあいいや、と言って私に何かを差し出した。


「お土産。ほかのやつらには秘密ね?」


それはよくわからないけど多分アメリカのキャラクターのキーホルダーだった。


「なんとなくミカに似てるなーって思って」

「……ありがとうございます」

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月星葵(プロフ) - 葵音!ありがとう!! (2023年1月7日 20時) (レス) id: faee0afbe9 (このIDを非表示/違反報告)
葵音-aoto-(プロフ) - まさかああなるとは・・・・・・いい意味で裏切られた! (2023年1月7日 20時) (レス) @page48 id: d9cc2f2620 (このIDを非表示/違反報告)
月星葵(プロフ) - 紅葉さん» ありがとうございます!更新頻度は最初に比べて遅いですが、頑張ります! (2022年11月29日 21時) (レス) id: faee0afbe9 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます! (2022年11月29日 19時) (レス) id: d9e0e07b11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月冴-tsukasa- | 作成日時:2022年11月9日 0時

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