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碧斗はしばらく泣いた後、私に事情を話し始めた。
「最初はね、ただの遊びだと思ってたんだけど、
それがね、どんどん、エスカレートしてってッ……!」
碧斗の背中がまた震え始めた。
私はそっとその小さな背中を撫でた。
そして、言った。
「頑張ったね」
ほかには、何も言わなかった。
ただそれだけ言って、抱きしめた。
碧斗はまたしばらく泣いて、顔を上げた。
私は立ち上がって、言った。
「さ、帰ろっか。
……そのことは、お母さんたちに言いたくなかったら言わなくていいよ」
「……うん」
3人で並んで家に帰った。
碧斗は結局、お母さんたちには何も言わなかった。
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月星葵(プロフ) - 葵音!ありがとう!! (2023年1月7日 20時) (レス) id: faee0afbe9 (このIDを非表示/違反報告)
葵音-aoto-(プロフ) - まさかああなるとは・・・・・・いい意味で裏切られた! (2023年1月7日 20時) (レス) @page48 id: d9cc2f2620 (このIDを非表示/違反報告)
月星葵(プロフ) - 紅葉さん» ありがとうございます!更新頻度は最初に比べて遅いですが、頑張ります! (2022年11月29日 21時) (レス) id: faee0afbe9 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます! (2022年11月29日 19時) (レス) id: d9e0e07b11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月冴-tsukasa- | 作成日時:2022年11月9日 0時