君に出会えて【滝澤夏央】

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今年の私の成績は打率が.178、本塁打4本、盗塁数５、打点９だった。

自分的にはあまり納得できていない。

打率も、本塁打数も、盗塁数も。

プロのレベルを思い知った。

このオフはバランスよく練習をしようと決めた。

そうと決めたらさっそく。

練習を始めた。



練習が終わり、寮に戻ると夏央くんがいた。

何か若林さんと話している。

私は普通に横を通り過ぎた。

別に、話してる内容に興味はないし。

私はほかの選手がお風呂に入り終わるのを待って、お風呂に入った。

湯船につかると、どっはぁぁぁ、と疲れが出てきた。

私はこんなに疲れていたんだなぁと感じる。

しばらくそのまま湯船につかり続けた。

上がろうと思って立ち上がると、目の前がゆがんだ。

あ、やばい。

のぼせたかも。

あしがふらふらしてたよりない。

その場に膝をついた。

座り込んで治るのを待った。

少し時間がたつと、視界がはっきりしてきて、動けるようになった。

まだちょっと足が頼りない感じがあるけど、大丈夫だ。

体をふいて、部屋着を着て、髪を乾かした。

ふう……。

部屋に戻ると、部屋の前に夏央くんがいるのに気が付いた。


「あ、Aちゃん」


聞けば、ちょっと話そうと思って来てみたらお風呂に入りに行ったということを知って

待っていたらしい。


「っていうか、お風呂長くない！？」

「ん〜そう？」

「僕めっちゃ待ってた！足痛いし！」

「そんな？」


なんか、かわいい。

その後は少し話して、お互い部屋に戻った。

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