Trifling 6 ページ8
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六「あ!東海林さん、ここ!」
夕「よしっ、」
その頃、校舎の外では、
犯行現場を探す為、
夕子と六郎が拭き取られた血痕を探していた。
六「それ、拭き取った血痕も見えるっていう、」
夕「ルミノール液ー!
しかもこれ、
フランスの企業が特許を持つ輸入品で、
日本の捜査で使っているものより見え方が
くっきり5倍!」
六郎は、移動できる暗幕を広げた。
大きな傘のようなそれに、2人が潜り込む。
夕「よしっ!」
六「はい、しゃがみます」
夕子が地面にルミノール液を吹きかけるとすぐ、
くっきりと血痕が見えた。
六「5倍…」
夕「お値段10倍!」
感動気味な六郎に、衝撃の値段を言う夕子。
怪しげに動く黒の塊と、
間隔をあけて続く濡れた地面。
夕「おっ!」
六「おぉ、いけますね」
後から、ミコトが追いついてきた。
夕「ミコト!血痕のスタート地点ここ」
夕子と六郎が見つけたスタート地点は、
備品倉庫だった。
中には、備品に留まらず、
食べかけのお菓子などもある。
ミ「何か敷いた跡…」
六「見つけました」
六郎が見つけたのは、体育で使う普通のマット。
元あったであろう場所に、それを広げる、と。
夕「うわっ!」
真ん中に…
推定2L以上の大きな血の染みがあった。
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作者名:チコ | 作成日時:2018年8月8日 20時