Trifling 11 ページ13
・
「いじめなんて大袈裟なもんじゃなくて、
仲がいいからこそのおふざけというか…
遊びの範囲ですよ」
秋「飛び蹴りが、遊び?」
「男の子同士でプロレス技とかよくやるでしょ?」
校「ともかく、
小池という生徒から話を聞きましょう」
学校はいじめの事実を認めない。
こんな大人たちを見て、
子どもは間違った判断をしてしまう。
これをきっと、負の連鎖というのだろう。
・
視聴者数が5万人を超える。
S【3つ目のヒントの時間です。
凶器はコレ】
そう言って画面に映し出されたのは、
さっき服を切っていたサバイバルナイフだった。
刃には血が付いており、
柄の部分が白く汚れている。
ミ「小池君がこのナイフの持ち主?」
「生徒たちはそう言っています。
それから…小池が白井に命令して
やらせてるんじゃないか、とも。
その、最近は収まっていたんですが、
入学したばかりの頃 白井は
いじられていたと言うか、
命令されたら何でもやるような…、」
視聴者数が増えるのを待つヒントとヒントの間、
Sはずっと本を読んでいる。
・
207人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:チコ | 作成日時:2018年8月8日 20時