prognostic girl【アンナチュラル 】

prognostic 2 ページ3

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六「あっ、Aさん！」


矢「遅くなりました。終わった…みたいですね」


系「遅い」

矢「すみませんすみません」



今にもAに抱きつかんばかりの六郎。

熱い視線を感じつつも、
Aは中堂を手伝って用具を洗う。



神「新しい人が来るまで、
解剖の受け入れを減らしましょう。


近隣の医大に割り振ってお願いして、
受け入れてもらえない分は諦める」


六「諦める？」



六郎の復唱に、夕子が答える。



夕「解剖しないで焼いちゃうってこと」


ミ「じゃあ、司法解剖は断りましょう。

司法解剖なら必ずどこかしらで解剖されます」



うんうん、と神倉は何度か頷いた。



神「そうですね。

調査解剖を中心に、
中堂さんは三澄班のサポート」

系「はぁ？」


神「1つのご遺体に法医解剖医が2人入れば、
時間の短縮になるでしょう」


系「いや、変わりやしませんよ。

それにこっちにはこいつ…矢向寺がいます」


神「矢向寺さんは忙しいんです。


最近は特に大学に出向いての依頼授業が多くて。

矢向寺さんの授業、
法医学に興味のある学生から人気が高いんです。

分かりやすいから。


だから、毎日UDIに来れない」


矢「神倉さん、盛りすぎです」

神「本当のことです」



ちょっと困ったような顔をするAに、
夕子は疑問をぶつける。



夕「臨床検査技師なのに？」


神「その辺は関係ないんでしょう。ねぇ？」

矢「たぶん、そうですね」


系「俺は反対です。逆に効率が悪い」



断固反対な中堂に、ミコトが意外な言葉をかける。



ミ「2人体制、私は賛成です」

夕「えぇ？いいの？」



夕子のあからさまに嫌そうな顔に、Aは笑った。

しかし、ミコトは2人を気にしていない様子。



ミ「その体制でやってるところもあるんだよ」


神「では、第一執刀医を三澄さんで2人体制」

系「俺は賛成だとは言ってない」


神「中堂さんに選択権はありません！」



神倉の意思はそう簡単に曲げられない。



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