mysterious girl【アンナチュラル】

mysterious 22 ページ23

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その頃、UDIでは。



南『木林ですが、中堂さんどこにいますか？』


系「UDIだ。…出たか？」


南『はい。



“赤い金魚”』



中堂は 電話を切るとロッカーの方へ走り出した。


4階のエレベーターホールですれ違った女性…
Aにも気が付かない。



矢「…出たか、Goldfish」



呟いたAは、ある人物に電話をかけた。



矢「あの人…全然周り見えてないですね」


？『そうですねぇ…すぐ食いつきますよ、全く』


矢「次は私ですよ？」


？『分かってますよ』


矢「いつもありがとうございます、





木林さん」



南『名前で結構ですよ。敬語も外してもらって。


まぁ、Aさんにも
お小遣い頂いてますからねぇ…

あ、来ました』


矢「じゃあ切りま…切るね。また」


南『はーい』





しばらく携帯を見つめた後、

踵を返し、Aは暗いオフィスを後にした。



檸檬の残り香が漂う。



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