philosophical girl【アンナチュラル】

philosophical 25 ページ27

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系「当事者になった気分はどうだ？」



宍戸はどうにか這って逃げようとする。



系「外に逃げたら死ぬぞ。

…解毒剤はここだ。飲めば助かる」



そう言って、中堂はポケットから小瓶を取り出した。



系「俺も無駄な殺しがしたい訳じゃない」



中堂は、解毒剤をテーブルの上に置いた。



宍「何が目的だ」



息が上がっている。



系「高瀬の告白…


あの中のいくつかの殺害現場に、お前もいたんじゃないのか？」



壁にもたれ掛かり、痛そうに腕を押さえる宍戸。



系「“畳に落ちた鮮やかな血の色”
“室内を満たす異様な空気”…


高瀬の語りにしては不必要な情景が多すぎる」


宍「想像力でつけ足しただけだ」


系「ふざけるな。

お前も共犯だと高瀬が証言したら危ないはずだ。


だが高瀬は言わない。

お前が何かを持っているからだ。


高瀬を有罪にする証拠、あるんだろ？」



宍戸は中々口を割らない。

中堂の淡々とした語りが続く。



系「お前がそれを使わなければ、
高瀬もお前を売らない。


塀の中と外で互いを縛る共犯関係が成立する…。



そろそろ20分だ。


はじめの症状は唇、舌、指先の知覚麻痺。
急がないと動けなくなるぞ。証拠出せ」



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