philosophical 12 ページ14
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26のアルファベットと、
その死因が書かれたホワイトボードの前。
考え込むミコトがいた。
烏田の言葉がフラッシュバックする。
“あなたのその、小さなプライドをほんの少し曲げて頂けるだけで高瀬を法で裁くことが出来る”
ミコトがデスクに腰掛けたとき、
中堂とAの目が意味ありげに光った。
ラボのコピー機が動き出す。
その音と同時に、中堂がミコトに近づく。
系「食中毒にみえる記述は削除しておいた」
矢「これを、あの検事に渡して下さい」
出来立てのプリントをファイルに挟み、
Aはミコトへそれを差し出した。
ミコトは、反射的にそれを受け取る。
ミ「…事実を曲げろってことですか?」
2人を見上げるミコトの表情は、
1つも納得していない。
それに淡々と返す。
系「事実は、高瀬が人を殺したという事だ」
矢「法律で彼を裁くなら、
この鑑定書を出すしかありません」
そんなやりとりを神倉は後ろから見ている。
系「いつか言ったな…敵は不条理な死、と」
中堂の声が、ミコトの心にまで染み込む。
Aを振り返れば、
彼女の目には何も写っていなかった。
系「殺人者を裁けない」
中堂はホワイトボードを殴る。
“N” ニコチンの文字を狙って。
系「これ以上の不条理があるか」
ミコトは答えない。答えられなかった。
Aはその目を伏せる。
中堂は、神倉の横で一度立ち止まって呟いた。
系「鑑定書をあげときました」
神倉は神妙な面持ちを崩さない。
その顔を見て、オフィスを出て行く。
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理音(プロフ) - 続き気になります!更新楽しみにしています! (8月21日 20時) (レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 私も続きが気になります(><)面白くて一気読みしました!くっつくの楽しみにしてます!! (2018年9月12日 21時) (レス) id: ccca1c1412 (このIDを非表示/違反報告)
チコ(プロフ) - Yuriさん» ありがとうございます!はい、只今下書き中です!ただ、まだ時間がかかると思われます…すみませんm(_ _)m (2018年9月10日 6時) (レス) id: 28285d67bb (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませていただいていました!主人公ちゃんが帰ってきた時の話を読みたいです!!ご検討いただけますか? (2018年9月9日 21時) (レス) id: d785c31dd6 (このIDを非表示/違反報告)
チコ(プロフ) - いつさん» コメントありがとうございます!ありますよね、突然。分かります(笑) 1話1話がまぁまぁ長いので一気読みは大変だったと思いますが…嬉しいです、ありがとうございました! (2018年9月9日 6時) (レス) id: 28285d67bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チコ | 作成日時:2018年9月6日 19時