philosophical 43 ページ45
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ミ「…中堂さん」
系「…」
ミ「中堂さん!」
系「あぁ…、なんだ」
物色し終わってオフィスを出た中堂を追って、
ミコトは声をかける。
ミ「いいんですか、これで」
系「良いも悪いも、あいつが決めたことだろう」
ミ「カッコつけるのも程々にして下さい。
ほんとは1番寂しがってるくせに」
中堂は立ち止まり、ミコトを見やる。
系「そんな訳ない」
ミ「それなら、どうしてそんなに悲しそうなんですか」
系「悲しそう?俺が、か?」
ミコトが頷くのを横目に、
中堂は大きく溜め息をつく。
系「…優秀な班員がいなくなったからな」
ミ「Aちゃんはきっと、前を向いて帰ってきます」
あなたはそのままで良いんですか?
ミコトの問いに、中堂は考える。
ミ「糀谷由梨子として帰ってきたら、
ちゃんと素直に伝えてあげて下さいよ」
系「何をだ?」
ミ「好き、って」
衝撃発言。
系「な…何を言ってるんだ」
ミ「いつ帰ってくるんでしょう?
遅すぎると、中堂さんおじいちゃんになっちゃいますね」
系「クソッ、お前、馬鹿にしてるだろ」
ミ「バレバレですよ、ほんと」
ニコニコしているミコトを睨み付けて、
中堂は去っていく。
だが、その足取りは先程より遥かに軽かった。
ミ「中堂さん!」
系「あ?」
ミ「これからもよろしくお願いします」
系「フッ。あぁ」
晴れ晴れとした日だった。
“Their journy will continue.”
_ The end of the journey _ END.
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理音(プロフ) - 続き気になります!更新楽しみにしています! (8月21日 20時) (レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 私も続きが気になります(><)面白くて一気読みしました!くっつくの楽しみにしてます!! (2018年9月12日 21時) (レス) id: ccca1c1412 (このIDを非表示/違反報告)
チコ(プロフ) - Yuriさん» ありがとうございます!はい、只今下書き中です!ただ、まだ時間がかかると思われます…すみませんm(_ _)m (2018年9月10日 6時) (レス) id: 28285d67bb (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませていただいていました!主人公ちゃんが帰ってきた時の話を読みたいです!!ご検討いただけますか? (2018年9月9日 21時) (レス) id: d785c31dd6 (このIDを非表示/違反報告)
チコ(プロフ) - いつさん» コメントありがとうございます!ありますよね、突然。分かります(笑) 1話1話がまぁまぁ長いので一気読みは大変だったと思いますが…嬉しいです、ありがとうございました! (2018年9月9日 6時) (レス) id: 28285d67bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チコ | 作成日時:2018年9月6日 19時