philosophical girl【アンナチュラル】

philosophical 22 ページ24

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ミ「もしもし今どこですか？」


系『鑑定書はどうした。出したのか？』


ミ「すみません…
嘘の鑑定書は出せませんでした」


系『だろうな。

お前は そういうやつだ』



素直に肯定した中堂に、ミコトは違和感を感じた。


Aが横からスマホを奪い取り、
スピーカーフォンにする。



系『所長室に俺の退職届がある。昨日付だ。
神倉さんに渡してくれ』


矢「…退職届？」


ミ「中堂さん 今どこですか？」



通話が途切れた。



矢「何やってんだ、あの人」


ミ「あっ、ちょっとAちゃん！」



中堂のリュックから退職届を取り、
素早く破り捨てたA。


ミコトが手を出す間もなかった。



六「どうしたんですか？」


ミ「中堂さん 探さないと…！」


矢「久部くん、バイク出してミコトさん乗せて！

私に着いてきて！」


六「はい！」



Aは、UDIに置きっ放しにしてあるバイクのキーを掴んだ。


コートも着ないまま、オフィスを駆け抜けていく。



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