philosophical girl【アンナチュラル】

philosophical 9 ページ11

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烏田が帰った後。


刑事局長から神倉へ、
烏田に協力するように、という連絡があった。


しなければ補助金を打ち切ると。



ミ「どうして高瀬は、
ボツリヌス菌のことを知っていたんでしょうか？


高瀬は、出頭したその日に
橘芹菜さんが食中毒だったかのような証言をしています。

そして実際にボツリヌス菌が検出されている」


系「結果だけ見りゃ、
高瀬の言い分が正しく聞こえるってわけか」


ミ「はい。

裁判員には、そういう印象を与えると思います」


夕「じゃあ何？

誰かが高瀬に菌のことを教えたっていうこと？」



Aが一瞬目を伏せた。
神倉は、そんな彼女を見て、口を開く。



神「そろそろ、はっきりさせないといけませんね。


UDIの内部に、
マスコミに情報を流している内通者がいるようです」


夕「えっ？」


神「週刊ジャーナルに、
時折 妙に内部情報に詳しい記事が出ていたんです。

先日も、補助金の不正使用を糾弾する記事が出るところでした」


夕「不正使用？」


神「もちろん言いがかりです。

ですが、放っておける段階ではなくなってきた。


そして、この本の出版社は週刊ジャーナルと同じです。


このことから、おのずと答えが出てくる」



神倉は、その人物の元へ歩みを進める。



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