すしらーめん《りく》 隣の部屋のあの人

こうなる気は、してた。 ページ29

学校のHPにのっていた日にちは本当にすぐで、劇当日。
例の公民館は、ピアノの発表会なんかもする豪華なところ。
入り口を入ると目の前にステージのような広い階段。
両脇にも、二階へつながる階段が折り返している。

久々に来たけど、相変わらず宮殿見たいだな。
小さい頃は、ここにくるのが楽しみで仕方なかったっけ。

ここで劇をするなんて、すごい高校だな。

席を取らなきゃ。
とりあえず、目立たない中央端らへんにした。

それから間も無くしてホールが暗くなって、アナウンスが入る。
アナウンスも生徒がやっていた。
いかにも、委員長、ってかんじの喋り方で、なんかなつかしくなった。
一番新しい記憶で、中……いや、小6かな。
シンデレラだって、ぼんやりとしか話が思い出せない。
劇が、楽しみだ。

ブザーが鳴って、幕が上がる。
シンデレラと、そのままははたちのシーン。
衣装も、演技も良くできていて、すぐに、引き込まれていった。

もちろん、大道具にも、限界があるものの、宮殿までよく再現できている。
そこに、りく君が現れる。
衣装が、似合っている。
想像の何倍も、いい。

あの髪は誰がセットしたのだろう。
あの衣装は。
ふりつけは。
誰と一緒に……
あのシンデレラと一緒に、練習したんだろう。

いやいやいや。
だから、ただ、楽しめばいいんだって。
懐かしい、この劇を。

無事に幕は降り、カーテンコール。
ふたあたび舞台に出てきたりく君は、とても楽しそうだった。
そしてこっちを見て……少し、笑った？

いやいや。気のせい気のせい。
でも、期待は捨てきれなくて、りく君にわかるように、笑いかえす。
りく君スマイルは、紛らわしい。

カーテンコールも終わりブザーが鳴る。
委員長ちゃんのアナウンス。
考えていた通りスッと席を立って、ホールを出た。

ふいになる着信。
りく君からメールだ。

『時間があればでいいんで、待っててくれませんか？』

……もちろん、時間なんていくらでもある。
元から、りくくん以外友達なんかいないから。

暖房の効いたロビーのソファに1人。
りく君を待つことにした。

………………………………キリトリセン……………………………………….

お待たせしましたシンデレラ編2話？です！
あとー、1話かな。
シンデレラ編は。

書いててグダグダなのわかってきたんでもしかしたら
今度修正入れるかも知れないです((

次はすぐ！
すぐ……！！
更新しますね〜

((言い訳
1話？更新してからお風呂入ってました((

おひめさまは。→←おうじさま。

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