すしらーめん《りく》 隣の部屋のあの人

可愛いおばけ。 ページ26

あー、暇な日。
たまーにくる。
なんにもやることがなくて、時間を無駄にしている気がする日。

押入れの奥に隠れている古いギターでも引っ張りだしてこようかと腰を上げると、
りく君とであって間もない頃のようにベランダの向こう側から手を伸ばしていた。
白い服でも着てるのか、白衣というか、シーツというか、そんな感じの質感の袖で萌え袖状態。
撮影後なのかな。

…いやまてよ。
今日10/31だな…。

あ。

よし、察した。お姉さん察したよりく君。
ネットがお友達の大学生さんでも流石に今日が何の日かはわかるわ。
なんかお菓子あったっけか…。

この前あの挨拶の女子生徒さんにもらってから気に入ってるアメがあった。
数日前を思い出して、顔がこわばる。
深呼吸をして、平常心で。
だって、りく君は何も悪くない。


大きな窓を開けると、案の定りく君が大きいシーツであろうものをかぶって
りく「おばけだぞぉ〜」
と出てきた。

あなた「はい、可愛いおばけさん。」
りく「アメだ…笑」
あなた「これでいたずらはなしでお願い、おばけさん笑」
りく「…、あの。」
あなた「ん？」

すっと仕切りから身を乗り出して、耳元で、
りく「ありがとうございます」って。


あなた「……っは…。」
りく「可愛いって言われちゃったんで、いたずら、です。」
シーツで顔はそんなに見えないけど、これは多分、照れてる。
そんなんされたら、余計可愛いじゃんか。

あなた「りく君も…お菓子、くれないの？笑笑」
りく「ありますよ？」

平然と、可愛いロリポップを差し出すりく君。
先日のチョコをくれた女の子のと、似ている。
りく君も、これを配ってたのかな。
あなた「わ。美味しそう…」

何気にロリポップって食べたことも実物を見たことすらなかったかも。

りく「文化祭、来てました…？」
聞かれるとは、思ってた。
あなた「ううん、それが用事入っちゃって。ごめんね。」
今はただ、いつもみたいに笑ってたいんだ。
いいかな？

あなた「ていうか美味しいこれ！りく君かっこいいよ笑」
りく「Aさんちょろいなぁ笑笑」
あなた「うぐ……笑」

……………………………………キリトリセン…………………………………………
絶賛テスト期間の亜緒です(白目)
更新という名の大幅な変更。
前回更新してから思いついたんですよね…。
混乱させてしまったらすみません…。

…あ、こみゅ始めました。

期待とか、うぬぼれとか。→←住む世界と年齢差。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す