すしらーめん《りく》 隣の部屋のあの人

秋風と頭痛。 ページ20

今日の講義終わり、講義室の一角が盛り上がった。
その時に気づいてさっさと帰るべきだったのだ、
…夏休み明けのテンションで、飲み会に誘われる前に。

講義室の一角と言っても、あの賑やかな女子グループがいたのは講義室の右前。
ちょうど出口のすぐ横。
比較的中心らへんにいた私は通らざるを得ない場所だ。

私を誘ったのは、この前から挨拶をしてくれるようになった元気そうな女子生徒。
挨拶には慣れてきて、親しげに挨拶をするようになっていて、なんとなくことわれなかった。

普段はちょっとやそっとじゃ酔わないのだが、
なんというか………雰囲気酔い、というやつだ。
歩けない、というほどではないし、顔には出ていないので危険なことはなかったが、
気分の悪さと、頭痛だけがなかなか抜けない酔いだ。

家に帰ってから、酔いを冷ますつもりでベランダでタバコを吸ったのが悪かった。
タバコを吸い終わり、火を消して、携帯灰皿に入れたとこまでは覚えている。
それは幸いだ。火事になることはない。

……が、そのままベランダの壁にもたれかかって寝ていたそうだ。
、後からりく君に聞いた。
もはや干された布団状態だったらしい。恥ずかしい。

私が寝てしまったあと、
遅くまで作業をしていたりく君がシャッターを閉めようと窓を開けた時に気づいてくれたんだそう。

私は名前を呼ばれて起きた。
りく君はしきりをずらして、こっち側に来ていて、
りく「何やってるんですかー笑」
と笑っていた。

あなた「りく君…」
りく「落ちますよー笑笑」
あなた「あれ、りく君こっち側にいる…」
りく「緊急事態ですよ、しょうがない笑笑」
あなた「あぁ…笑」
りく「いつからここにいたんですか？」
あなた「8時ごろ帰って来て…10分くらいタバコ吸って…」
りく「1時間半経ってるんですけど？！」
あなた「え、嘘…笑笑」
りく「風邪とかひいてないですか？！」
あなた「頭痛は酷いけ、ど…」

りく君と話している途中、また眠気が襲った来て…
多分、また寝た。

……………………………………キリトリセン……………………………………………………
ハニワの演奏終わっちゃったけどもう一本…！

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