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夏の終わり。 ページ18

少し冷たい風が吹くようになって来た8月の終わり。
目に入る木々の葉はまだ青々としているのに、気温はもう秋のようだ。
りく君は今日からまた学校で、久々にゆったりと日々を過ごしている。

りく君と友達になってから、楽しいこと、嬉しいこと、ドキドキしたり、笑ったり、
昔の生活にはなかったものが増えた。
少し日々が落ち着いてから改めて思い返すと、なんというか、日々が輝いているような。

しばらく考え込む。
昔の私は今までの暮らしにそう不満をもってはいなかった。
だから、りく君が暗い生活から引き上げてくれた、というのは違う気がする。
綺麗だったものがさらに綺麗になるような、そんな感じ。
ふと、あの風鈴が目に入る。
りく君と色違いの藍色の風鈴。

それだ。
藍色の日々が、透き通るようなスカイブルーになった。
そんな、日々の変化だ。
私の思う、りく君の色。
私の日々はりく君色なんだ。
10分くらい考えてたどり着いたその結論に、私は少し嬉しくなる。

あなた「私の日々はりく君色、か。」
口に出してみる。
なんだか宝物を見つけた気分だ。

そのあとは多少億劫に思いながらもお昼ゴハンの買い出しをして、ネットを開いた。
空が赤く染まって来て、たまには夕方に吸おうかなと、タバコを持ってベランダに出た。

隣でごそごそやってるりく君。
りく「あ、Aさん!」
あなた「りく君!もう平気なの?」
りく「治り早いんで笑笑」
あなた「そりゃよかった笑」

りく「なんか、ベランダで会うの久しぶりですね笑」
あなた「そうだねぇ、確かに笑」
りく君のベランダにあの風鈴が吊るしてあるのが見える。

私の日々はりく君色。
脳内で繰り返す。
でもこれは私だけの宝物。
あなた「風鈴、つけてくれてるんだね。」
りく「もちろん(ドヤァ」
あなた「ふっふ笑笑ありがとね」

ベランダで会うのは、なんとも、私たちらしいというか、
他のどこへいくよりも特別な気がした。
もちろんどこかへいったり、一緒にゴハンを食べたりするのも好きだけど。

きっとそれは、他人にはない特別なシチュエーションのおかげ。
本当にこの部屋に住んでいてよかったと思う。
楽しそうな2人を、消えかけの茜色がてらした。
………………………………キリトリセン………………………………………………………
なんか終わり感漂ってますけど終わりませんよ!?笑
実はこの話りくさんが引っ越してから1年後の話なんで、
こっちの時間ではまだ去年なんですよね汗
できれば追いつくつもりです

そんな気がした。→←温かいカフェオレの味。



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亜緒(プロフ) - パオーンさん» コメントありがとうございます!!!!復帰後初のコメントに暖かいお言葉、嬉しいです……時間があれば、短めのを月曜前に更新できたらなと考えておりますので、よかったら読んでやってください!頑張ります!(2000字って難しいですね!!!!) (2019年8月14日 13時) (レス) id: d418bc9a04 (このIDを非表示/違反報告)
パオーン - 続きがきになる。なんでこんないいとこで止まってるの!頑張ってくださいね!! (2019年8月13日 16時) (レス) id: 89a24efd2c (このIDを非表示/違反報告)
亜緒(プロフ) - ヨルさん» このお話を好きだと言ってくださってありがとうございます。今更な感じもしますが、更新再開しようと思っていますので、よかったら読んでやってください……長い期間放置していてすみませんでした……。 (2019年8月4日 21時) (レス) id: 8ada1824cc (このIDを非表示/違反報告)
ヨル - このお話好きなので、何度か読み返させていただいているのですが…もう更新は無いのですかね??ぜひ続きか読みたいと思っています。 (2018年11月29日 8時) (レス) id: 3ffb832df0 (このIDを非表示/違反報告)
亜緒(プロフ) - ななさん» わぁぁぁああありがとうございます,,,!そう言ってもらえるととても嬉しいです!!がんばって回復しますね!( ;∀;) (2017年12月27日 9時) (レス) id: 411e660ce7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:亜緒 | 作成日時:2017年7月8日 19時

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