少しだけ、ほんの少しだけ変わった日々 ページ2
あの、堀内君が挨拶に来てくれた日から、10ヶ月が過ぎて、
４月生まれの私は二十歳になった。
ある本の影響なだけで、単なる私の偏見だけど、
お酒もタバコも好きな人はなんとなぁく暗いイメージがあった。
単なる偏見だけど。
前述の通り、人が苦手で友達のいない私は当然のごとくその２つにハマった。
もうすぐ��本物の��堀内君に出会ってから1年が過ぎようとするのに、
大学生の私と高校生の堀内君じゃタイムスケジュールが違いすぎて、
すれ違ったのも両手で数えられるほどだった。
それなのに堀内君は私を見つけるたびに笑顔で挨拶をしてくれて、ちょっと可愛いな、と思った。
私の日常的な変化は、堀内君の動画を見る時、「あの音はこれだったのか笑」とか、
お隣さん特有なことを思う時があったこと以外は特に変わらず、
ネットがお友達な日々を過ごしていた。
あと数日で春らしい春は終わってしまいそうな４月の終わり頃。
私はすっかり習慣になって、ベランダにタバコを吸いに出た。
ガララッ
あなた「あ……」
りく「あ！Aさん！」
非常用にひらけるようになっている仕切りの向こうで動画ようであろう作業をしているのは、
他でもない堀内君だ。
あなた「堀内君、何作ってるの？
って、あー。視聴者さんには内緒笑？」
苗字を覚えていてくれたことがなんとなく嬉しくて、私の持つ最大限のコミュ力を使って、
〈そこら辺にいそうなありふれた大学生〉らしく聞いてみる。
りく「聞いてくださいよAさん！！これなんですけど、どうしてもくっつかないんです！！」
あまりの必死さにちょっと笑う。
堀内君が普通に接してくれて、少し話しやすくなった。
あなた「頑張ってるなぁ笑しょうがない。ちょっとだけ頭のいい大学生さんが教えてあげよう笑」
りく「いいんですか？！」
あなた「いつも楽しく動画見させてもらってるからね」
りく「ありがとうございます*^ ^」
顔を上げて目を輝かせる堀内君は、やっぱりちょっと可愛かった。
仕切りのところに手をついて、指示を出した。
30分くらいして、道具は完成。
りく「今日はありがとうございました^ ^」
と言って部屋に戻っていく堀内君。
私はタバコを吸うのを忘れていたな、とお気に入りのタバコに火をつけた。
それからほんの数秒だけしたら、堀内君がまた部屋からでてきた。
りく「あのこれ、お礼です」
と、ポ●キーを一袋くれた。
りく「部屋にこれぐらいしかなくて」
うん。やっぱり可愛い。
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亜緒(プロフ) - パオーンさん» コメントありがとうございます!!!!復帰後初のコメントに暖かいお言葉、嬉しいです……時間があれば、短めのを月曜前に更新できたらなと考えておりますので、よかったら読んでやってください！頑張ります！(2000字って難しいですね!!!!) (2019年8月14日 13時) (
レス) id: d418bc9a04 (このIDを非表示/違反報告)
パオーン - 続きがきになる。なんでこんないいとこで止まってるの！頑張ってくださいね！！ (2019年8月13日 16時) (レス) id: 89a24efd2c (このIDを非表示/違反報告)
亜緒(プロフ) - ヨルさん» このお話を好きだと言ってくださってありがとうございます。今更な感じもしますが、更新再開しようと思っていますので、よかったら読んでやってください……長い期間放置していてすみませんでした……。 (2019年8月4日 21時) (レス) id: 8ada1824cc (このIDを非表示/違反報告)
ヨル - このお話好きなので、何度か読み返させていただいているのですが…もう更新は無いのですかね？？ぜひ続きか読みたいと思っています。 (2018年11月29日 8時) (レス) id: 3ffb832df0 (このIDを非表示/違反報告)
亜緒(プロフ) - ななさん» わぁぁぁああありがとうございます,,,！そう言ってもらえるととても嬉しいです！！がんばって回復しますね！( ；∀；) (2017年12月27日 9時) (レス) id: 411e660ce7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜緒 | 作成日時：2017年7月8日 19時
