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遊園地デート最後を飾るのはやはり観覧車。
ジェットコースターの悲劇から立ち直った沖田クンは局長サンとおっちゃんと共に彼氏暗殺に向かってしまう。
土方クンは一服した後、何やら笑みを浮かべて何処かへ行ってしまった。
嫌な予感しかしないので私はベンチから観覧車を眺めます。
回る観覧車を見ていると、いい雰囲気になっているであろうゴンドラに一機のヘリコプターが近づく。
扉が開いて見えたのは、サングラスにライフルを担いだ三人の男。
「殺し屋侍13。お命頂戴する。」
ライフルを構えた男たちにゴンドラの中の二人は混乱する。
「はァァァ!?何むちゃくちゃな事!?」
「きゃあああ!!誰か助けっ……」
揺れるゴンドラの向こう側に何かを見つけたおっちゃんの娘は目を見開く。
皆そちらの方へ目線を向けると、そこにいたのは__
「あれは…」
「トシ!!」
土方クンはタバコを吹かしながらマヨネーズバズーカを構えた。
「トシぃ?誰だそれは」
「俺は愛の戦士マヨラ13」
「人の恋路を邪魔するバカは消え去れ」
発射。
「あ"あ"あ"あ"あ"」
プロペラが大破し、ヘリコプターは墜落した。
そのまま土方クンはフッと未だ煙を吐き出す銃口に息を吹きかけ、「二人いつまでも仲良くやりな。じゃあな」とカッコつけて去っていく。
クソ、絵になるのが悔しい。
そんな背中に「待ってくださいませマヨラ13様!」とおっちゃんの娘が声をかける。
そして、そのままチャラ男をゴンドラから蹴飛ばした。
ヱ?
「あのォもうこんな脱糞ヤローとは別れるでございますから私と付き合ってございまするか!!」
「マジでか嬢ちゃん」
愛なんて…………
「まァ年頃の娘の恋なんてそんなもんか。」
屯所への帰り道、ジェットコースターで取り乱していたのを感じさせない沖田クンと何処か満足そうな土方クンに、未だサングラスをかけている局長サンと並んで歩く。
ちなみにおっちゃんは娘がチャラ男と別れてホクホク顔で帰っていきました。
「Aさんは恋人とかいないんですかィ」
「いるように見えるか?」
「いや全然」
「失礼だなお前」
いやいねーけど。でもなんかそのスカした顔で言われるとマジで腹立つ。
アラサーの惚れた腫れたなんてそんなもんよ。知らんけど。
「私はお前らがモテることまだ認めてねーから」
「嫉妬ですかィ」
「ちげーよ馬鹿。テメーみたいなドSと偏食がモテるなんて世の中腐ってんなと思っただけ」
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通行人N(プロフ) - ミウラさん» コメントありがとうございます(_ _;)そう言っていただけてとても嬉しいです✨これからも更新頑張りますので、温かい目で見守って頂ければと思います。是非、また感想をお聞かせくださいね! (2023年4月2日 14時) (レス) id: 39adec4ff4 (このIDを非表示/違反報告)
ミウラ(プロフ) - 本当に大好きです (2023年4月2日 14時) (レス) id: 3b25166bee (このIDを非表示/違反報告)
通行人N(プロフ) - ありがとうございます〜!自分の妄想を並べているだけですが楽しんでいただけたなら光栄です。これからも頑張るので宜しくお願いします! (2022年9月25日 16時) (レス) id: 653891ee58 (このIDを非表示/違反報告)
リンくん(プロフ) - 面白いです!これからも頑張ってください!! (2022年9月24日 18時) (レス) @page47 id: a5a7605112 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:通行人N | 作成日時:2022年7月20日 11時