秘密主義な侍

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よく晴れたある日。

真選組屯所にて私は局長サンに呼び出されていた。

「局長サン？私をお呼びで？」

呼ばれた部屋に行き、戸を引くとそこには局長サンと向かい合ったある一人の男。

「お客さんですか？」

私が彼は誰かと聞くと、局長サンは男の人を紹介してくれた。

「この人は星海坊主といってな、えいりあんばすたーだよ。あの有名な。」

「はぁ……」

ちょっとよくわかんないっすね。

有名とか言われてもあんまニュース見ないし。

イマイチピンとこないが、局長サンが目で挨拶をしろと言うので、局長サンの隣に腰を下ろした。

「真選組管理官の芹沢Aです。」







その後続いためちゃくちゃ長い話をちょー簡潔にまとめていうと、「江戸にえいりあんが逃げ込んだよ、気をつけてね〜」。

注意喚起のためにわざわざ屯所まで来てくれたってわけか。

「わざわざご忠告感謝します。後のことは我々がなんとかしますのでご安心を。」

局長サンはえいりあんのお掃除にノリ気なようだが、私は内心「仕事増やしやがって」と舌打ちをした。

えいりあん逃してくんなよプロなんだろ？

てか地球に来たんだから退治していけや、と思っていたがどうやら星海坊主には探し人がいて、その人を追って地球に来たらしい。

「ほう。星海坊主殿が手こずる程の相手とは……さてはコレですか？」

局長サンは小指を立てた。

今どき古いよそのサイン。

「クク、女には違いねーがな」








早速のことだが寄生型えいりあんが銀行で立て籠もりを起こした。

寄生した人間はパンダみたいになるというふざけたえいりあんだが、一応警察なので対処せねばいけない。

なんて面倒臭いことしてくれんだえいりあん。

てかそもそも寄生型って何？寄生なんてしてたら人類皆えいりあんだよ(？)。

「えいりあん。お前は完全に包囲されている。無駄な抵抗は止めて大人しくしなさいえいりあん。


故郷のおふくろさんも泣いてるぞ！そんなえいりあんにするために産んだんじゃないってな」

「どんなえいりあん？」

あーあー沖田クンがスピーカー片手に暴走してるよ。

「えいりあんだろーが人間だろーが母ちゃん泣かすやつは最低だ。ねェおふくろさん、なんか言ってやってください。」

「え？来てんの？おふくろさん来てんの？」

ガチャリとパトカーが開き、出てきたのは変な着ぐるみを着た局長サン。

え？何それ何その着ぐるみ。えいりあん母にでもなったつもり？ねェそういうことなの？

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