秘密主義な侍

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「トシ。総悟の奴がウンコ行くっつったきり全然戻らんのだが。」

「あの野郎またどっかでサボってやがるな」



祭り当日。

江戸は人々で賑わっていた。そしてあいも変わらず沖田クンはサボりである。

まァまだ子供だし、遊びたくなるよねーお祭り。

…………かき氷食べたい。みぞれ味の。私もサボりたい。

「トシ。他の誰を疑おうとかまわんが仲間を疑うことは俺が許さん。俺は総悟を信じる。きっとウンコのキレがものすごく悪いんだ、俺はそう信じたい！」

「そんな信じ方される位なら疑われたほうがマシだと思うがな…」

さァ、どちらのほうが沖田クンにとって良いのかな。

考えるだけアホらし。

「それにしても山崎の野郎おせーな」

「なんだ？何かあったか？」

「将軍がたこ焼き食べたいって言ったんで山崎クンパシリにまわしたんですよ」

まさか山崎クンまでサボってるとか…無いよね多分。

心の中で山崎クンを少し疑っていると遠くの方から山崎クンが駆けてきた。

「副長ォォ山崎只今帰りました！」

「おせーぞ！！マヨネーズもちゃんと付けてもらったろーな！」

いやアンタが食べるんじゃないでしょ将軍が食べるんでしょ

ならマヨネーズの確認必要無いよね？？？

お前の普段のマヨネーズの量かけたら将軍ぶっ倒れるからな私らの首全員飛ぶよ？？夜空に花火じゃなくてムサい男達の首が舞うよ？？？

土方クンは山崎クンからたこ焼きの箱を受け取り、開けると「オイ、これ…」と声を上げた。

横から覗き込んでみると、

「あれ、コレたこ焼きもうほとんどねーじゃん」

絶対ェ山崎クン食べたろ、コレ。

「実は急いでたもんで途中すっ転んでぶちまけちまいました。スミマセン山崎退一生の不覚」

「そーか俺は口元の青のりのほうが一生の不覚だと思うがな」

そんなことで山崎クンは醜い言い訳をしながら土方クンにフルボッコにされることとなった。

もはやこれお決まりだよね。

残りのたこ焼きは将軍ではなく局長サンが美味しくいただきました。

「そうカリカリするなよトシ。今日はコレきっと何も怒らんぞ！ハメはずそーぜ」

「何寝ぼけたこと言ってんだ！この会場の何処かに高杉の奴がひそんでるかもしれねーんだぜ。」



色々やりたいこともあるし、




「やつの手にかかって一体どれだけ幕吏がやられたと思ってんだ。最近起こった過激なテロのほぼ全てに奴が関わっていると言われてんだぞ」






そろそろ私のサボり時かなぁ。

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