事件は悪いやつが起こすんじゃない はしゃぎすぎたやつが起こすんだ ページ17
鎖国解禁20周年の祭典を前日に控えたある日。
真選組屯所では土方クンが隊士達に当日の諸注意を行っていた。
私も真選組管理官として土方クンの隣に座るが、注意事項諸々は土方クンに任せておけば大丈夫だろう。
だって説明なんて面倒臭いし、いちいち言うこと覚えてねぇっつーの。
…あー、正座してたら足しびれた。
「いいか。祭りの当日は真選組総出で将軍の護衛につくことになる。
将軍にかすり傷一つつこうものなら俺達全員の首が飛ぶぜ!そのへん心してかかれ。
間違いなく攘夷派の浪士どもも動く。とにかくキナくせー野郎を見つけたら迷わずぶった斬れ。俺が責任を取る。」
マジで?そんなこと言ったら沖田クンが…
「マジですかィ土方さん…。俺ァどーにも鼻が利かねーんで、侍見つけたら片っ端から叩き斬りますァ頼みますぜ。」
責任被せない訳ねーんだよなぁ。
そして土方クンも「オーイみんなさっき言ったことはナシの方向で」と訂正する。変わり身が早い。
しゃーねーなぁ、集中がきれた皆に私が喝をいれてあげよう。
「いいか、限度考えながら斬れ。祭りのときは攘夷浪士が多く出るだろうから、そこらへん臨機応変に対応しろ。当日は予想外も多いからな。」
私のフォローに「うっす」と声を揃える隊士達。返事が大変よろしい。
仕切り直した土方クンは神妙な面持ちで言葉を続けた。
「それからコイツはまだ未確認の情報なんだが、江戸にとんでもねェ野郎が来てるって情報があんだ。」
あークソ眠い。はやく終わんねーかな。
私があくびを噛み殺していると『とんでもねェ野郎』に興味を持った隊士は次々と口を開く。
「とんでもねー奴?一体誰でェ」
「桂の野郎は最近大人しくしてるし」
土方クンは煙草の煙を吹かしながら口を開く。
「以前料亭で会談をしていた幕臣十数人が皆殺しにされた事件があったろう。
あらぁ、奴の仕業よ。」
ゆっくりと目を閉じて土方クンの説明を聞く。
…久々に煙草を吸いたくなったな。
「攘夷志士の中でも最も過激で最も危険な男…」
まぶたの裏に浮かぶは、一人の幼馴染。
紫の髪に独特の雰囲気と色気を持った___
「高杉晋助のな」
「Aさん、会議の途中で目ェつぶってましたが何かあったんでィ?」
「気にすんな目にマヨネーズが入っただけだ」
「死ね土方コノヤロー」
「返事になってねーわ総悟、芹沢の目に入ったマヨネーズはどっから飛んできたってんだ絶対ェ嘘だろ」
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通行人N(プロフ) - ミウラさん» コメントありがとうございます(_ _;)そう言っていただけてとても嬉しいです✨これからも更新頑張りますので、温かい目で見守って頂ければと思います。是非、また感想をお聞かせくださいね! (2023年4月2日 14時) (レス) id: 39adec4ff4 (このIDを非表示/違反報告)
ミウラ(プロフ) - 本当に大好きです (2023年4月2日 14時) (レス) id: 3b25166bee (このIDを非表示/違反報告)
通行人N(プロフ) - ありがとうございます〜!自分の妄想を並べているだけですが楽しんでいただけたなら光栄です。これからも頑張るので宜しくお願いします! (2022年9月25日 16時) (レス) id: 653891ee58 (このIDを非表示/違反報告)
リンくん(プロフ) - 面白いです!これからも頑張ってください!! (2022年9月24日 18時) (レス) @page47 id: a5a7605112 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:通行人N | 作成日時:2022年7月20日 11時