今日も君をPick Me Up season2

【第88話】恐怖 ページ42

ベンチでぼーーっと座っている




今日は暖かくて日差しも気持ちいなぁ〜





目を閉じたら寝てしまいそう…





このテーマパークは景色が綺麗で有名だけど


確かに今いる場所も



湖と空と山が綺麗に映し出されている





｢さすがにソフトクリームぐらいお金出さなきゃな｣




ここまで、皆から奢ってもらってばかりで


さすがに悪い気しかしない




｢将吾くんたち早く来ないかな〜｣



3人の帰りを待っていると




男｢お姉さん、今日は1人で遊びに来たの？｣




前から知らない誰かに話しかけられる




｢……いえ友達とですが…。｣



うわぁ…やだな、話しかけないでほしい…。




3人組の男たちに話しかけられる




男｢その子達と待ってるの？｣


｢え、ええ…｣




将吾くんたち早く帰ってこないかな




辺りをキョロキョロしていると



男｢だったら俺たちと、友達戻ってくるまで遊ばない？｣




ありきたりなナンパ…誘い方をしてくる




ほんとやめてほしい





｢いえ、友達待ってますので…｣




そう断ると




男｢ええええ、いいじゃん！


俺たちと遊ぼうよ！｣




ガシッと腕を捕まれ、無理やり立たされる




｢あの、やめてくださいっ｣



さすがに男の力だ…私の力では解けない…！





腕を強い力で引っ張られる




何処に行かされる？




これは非常にヤバいのでは？




大悟くんは？俊司くん！？




柾哉くんに駿静くん！



洸人くん！理人くん！




匠海くん、威尊くん、雄大くん！！



大夢くん！！京介くん！！





いや、離して！




最後に力いっぱい叫ぶ





｢しょうごくーーーーー｣








叫ぼうとしようとした








その瞬間




痛く握られた腕に開放感ができ





今度は優しく触れてくる







泣いてしまいそうなほど暖かい手で








恐る恐る前を向くと









将吾｢何やってるですか？｣






ずっと待ってた人が、そこにいてくれた。

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