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誤解と真実、そして疑い メアリ ページ9

「いや…何もしてないよ〜ただ、話しかけただけ」

あたしはそう言って、懐からナイフを移動させる。
手を軽く動かし、ふっと空中で剣の形を作った。

「それでも変なことをした〜とかいうなら、真実見せよっか?」

それとも戦って真偽を付けよっか?と聞く。
やっぱりニンゲンって、訳が分からない。
少しつかめた気がすると、直ぐに離れていく。

「そう言うなら、見せてもらおうか。」

あたしは紫のポータルを手のひらから出し、鏡と言われるものと同じものにする。
すると、そのポータルは、真実を見せた。
あたしが少女に誘った事…半泣きになる少女…
通貨を見せた場所…少女が通貨を指さすところ…
いま目の前にいる男にこれを見せる瞬間まで…

すべてを見せた。
男は何も言わず、黙る。

「ね?あたしは何もしてないし、するつもりもない。」
ここに来た理由、あと役目がある、なんて言わない。

あたしはポータルを手の中に消す。
そして宙に浮き、胡坐をかいて頬杖をつく。

「で?あたしはいいんだけど、きみは人生で大切な時間を4分と…三じゅう〜八秒?」
失ったよ?

と冗談交じりに言う。
すると余計顔をしかめ、あたしをより怪訝な目で見つめる。

「俺に何かをするのはいいが、この子に手を出すなら許さんぞ」

その言葉を聞いて分かった。
まあ、その前から口調で察してたけど。
そこにいる少女が大切なんだ。

あたしは空中で一回転をして、ポータルを二つ開く。

「あはは、誤解させちゃったかな?それなら、これあげるから許してよ。」

まずひとつ。

じゃらじゃらとニンゲンの欲が詰まったもの。お金…だっけ?
それを求めて働き、それを使って生きると聞いた。
あたしは男の手に大量のお金が入った袋を乗せる。

「え」

と驚いたような声をする男。
軽く震えつつも手の上にある物を見る少女。

「これだけじゃ満足しない?なら、おりゃっ!」

そして二つ。

大きなシャボン玉を上に投げ、破裂させる。
一瞬だけ雨が降った後、雨の代わりに降ってきたのは、
綺麗な綺麗なシャボン玉。
暗い世界でも淡く光るシャボン玉は、まるでランタンのよう。

「ねっ、許してくれるかな?」

あたしは二人に向かって、笑顔で聞く。
何時の間にか咲いていた花が、あたしたちを囲う。

「後、お金は返品しないでね」

そう付け足す。

すると、男が何かを言った。

〜〜〜〜〜〜〜
メアリは只皆さんと仲良くしたいと思っているだけですので、
変な誤解を与えてしまったらすみません!

大変なこと サクラネコ→←お店の外で サクラネコ



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北斗(プロフ) - 7の方のursです!一話の方行進しました!【https://uranai.nosv.org/u.php/novel/naitomea12/】 (2019年10月5日 16時) (レス) id: aafc5aee29 (このIDを非表示/違反報告)
ドルバロム(プロフ) - 北斗さん» ありがとうございます。 (2019年10月5日 16時) (レス) id: a1570f4cef (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 北斗さん» 了解しました!! (2019年10月5日 16時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
ドルバロム(プロフ) - 更新終わりました。 (2019年10月5日 16時) (レス) id: a1570f4cef (このIDを非表示/違反報告)
北斗(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» こっちの編集が終わったらURSはるから来てね〜 (2019年10月5日 16時) (レス) id: aafc5aee29 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:グランディ x他14人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年9月19日 22時

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