作者達が迷い込む町 6【小説】 (ページ40)

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いずれは････【ドルバロム】ページ40

「ドルさんって呼んでいい？ドルさんって
　能力なぁに？僕のはクラハ君みたいに
　人を呼べるんだ！」

ドルさん･････金の無心されてるみたいだな。
そういう意味は込めてないだろうがな。

｢正確には概念を擬人化しているんだけどね。」

ほう、概念の擬人化か。何でも出来るな。
だがまぁ対応策が無い訳では無い。しかし、
"それ"は最終手段として取っとこう。

「私の能力ですか？既にお察しが付いていると
　思いますが、兵器を生み出し、操る能力。
　それが私の能力です。自分で持てるだけの
　兵器か、軍事関係の乗り物を１つしか
　生み出せませんがね。」

｢ああやっぱりそういう感じなんだね～。」

｢物騒だね中々。」

女性の方はまだいいとしてクラハには
言われたくねーよそのセリフ。
能力に関してはうまいこと弱そうに表現出来た
嘘は言っていない。この状態で出来る事だけを
言っただけだ。最初から手札を全て見せるのは
避けたい。goodjob俺。

「物騒だと仰られるのも分かります。しかし、
　この世界では寧ろ良いと私は思っています。
　誰かに殺されそうになった時には、
　殺り返せますからね。貴方方も用心を
　なさった方が良いと思いますよ。」

そうこう言っている内に館に着き、二人が降り
装甲車を消す。

「それではまたいつか。」

相手に返事を返させる暇を与えぬように、
素早くかつ自然に見えるように早歩きをし、
距離を離す。

「さて、俺の部屋はどこかねぇ。」

いずれは人を殺す必要のある場面に
出くわすかもしれない。だが、
躊躇はしないし情けもかけてやるものか。