作者達が迷い込む町 6【小説】 (ページ23)

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何か飛んできた東雲祀ページ23

道中クラハ君に色々お話聞きながら、屋敷の方に歩いていく。そしたら突然、目の前を何かが超スピードで通り過ぎってった！

「うわっ！何あれ！」

「岩、かなぁ？あれだと危ないなぁ。ちょっと止めてくるよ」

サラッと「止めてくる」なんて言うもんだから、「はえ？」なんてアホみたいな声が出ちゃったじゃないか！
クラハ君が指を鳴らしたら、宙にスケボーみたいなものがふわって浮かんだ。よく分からないけど、さっき説明された『造物咲(ツクリモノワライ)』っていう能力を使ったみたいだね。
そのスケボーに乗ったクラハ君は、岩が飛んで行った方に超スピードで飛んで行った。わー、速いなー(現実逃避)。

「……ふぅ。すまないね。少し手間取ってしまって」

「いや、ほんとにどうやって止めたの？時間云々よりそこが気になる」

平然として戻ってくるクラハ君に、もう1周まわって真顔になるよね、うん。ふふふと笑って、クラハ君は種明かし。

「簡単なことさ。僕の能力を使って大岩を穿つ魔法弾を生み出し破壊したまでだよ」

「チートか！！」

「かもね」

渾身のツッコミのつもりだったのに、クラハ君はあっさり頷いちゃった……ボク悲しい。

あ！でもでもっ、岩が飛んできた方に人いたりしないかなぁ！何か理由があって飛んできたんだろうし！

「クラハ君！さぁレッツゴーだ！あとそのスケボーボクにもくれ！」

「ふふふ、はいどうぞ」

よっしゃ！空飛ぶスケボーゲット！歩かなくて済むね！陰キャヒキニートにはありがたい！

さぁさぁ！第1村人はいるかなー？