作者達が迷い込む町 6【小説】 (ページ18)

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混乱　サクラネコページ18

レイルさんが二人を凍らせようとした、けど凍ることはなかった

いったい何がどうなってるの？怖くて怖くて仕方ない

頭がぐしゃぐしゃになる

私が我慢してお店にいたらあの人と会わずに平和でいられた？

そもそも私が名無しのチートさんたちと会わなければこうならなかった？

グルグルと頭の中で考える、でも全部過ぎたこと…

どこかで雷がなった、そして空が赤くなる

え…？

「ここだったら、壊れちゃう。一緒に別のところ行こうよ！」

どこにいくのかと思ったら瞬間移動でもしたのかよくわからない場所についた

どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう

「はいはい！ちょっと失礼致しますよ！一体全体何事ですか！特に貴方！状況から見て貴方がこの世界の持ち主でしょう？」

いきなり知らない人が表れた

ある程度喋り続けている、どれも命についての
話、話と言うより説教に近い

「言いたいことは全て言いました！さぁ、煮るなり焼くなりお好きにどうぞ！」

煮るなり焼くなり？

何でそんなこと言えるの？

とても痛いよ？痛いは苦しい、苦しいは辛い、辛いは悲しい

皆が痛いのも、苦しいのも、辛いのも、悲しいのも嫌だ

皆が辛かったら私も辛い、皆が大変なのに私は見ているだけ？

何とかしないと…でも私に何ができるって言うの？私にはバリアを張ることしか出来ない

何をすればみんなは無事でいられる？どんな選択をすればハッピーエンドにできる？

体に力を入れて傷つけようとしている人だけにバリアを張る

「喧嘩は…やめてください…」

声が震える、顔をあげて必死の思いで皆の目をみる

「喧嘩をやめないと、私が怒ります…！」

張っているバリアをどんどん小さくしていく、皆が驚いた表情をしているのが見えた

ある程度やったら小さくするのを止めた

もう涙で前がよく見えない

「これは私からの提案です…ｸﾞｽｯ、喧嘩なんかやめて、皆で屋敷ってところに行きま…せんか？…じゃないと、ひぐっ、ビー玉と同じ大きさになるまで小さくしますっ…！」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

もしかしたらバリアなんてすぐ壊されちゃうかもしれない、さっきみたいに瞬間移動をするかもしれない

本当はするきなんてない、痛いのは嫌だから

でも、何かしないといけない気がしたから

「うぇぇぇん…えぇぇん…」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

泣いたらダメなのは分かっていても、どんどんこぼれ落ちてしまう

ごめんなさい、こんなことしかできなくて…