ひとつまみ ページ1
白い天井。白い壁。白い雲。ただひたすらに青い空。
そして、無色の涙をこぼす君。
あぁ、失敗したんだね。
いいんだよ、そんな顔しなくていいんだよ。ごめんね、本当にごめんね。君は泣かなくていいんだよ。本当にごめんね。
つらいことを頼んだよね。酷いこと言ったよね。
苦しかったよね。悩んだよね。
ごめんね、私ってば弱くてさ。
『次に私が目を閉じたら、この管切っちゃってよ』
そんなの、無理だよね。ごめん。
君が私を諦めるはずがないのにね。もしかして私、わかってて言ったのかな。
君が泣いてくれるって、私を願ってくれるって信じたくて、感じたくて。ひどいね、私。
「……ごめん、無理なんだ。無理だったんだ!」
いいよ、いいよ、謝らないでよ。
「どうしても、届かなかった」
手、震えてるじゃん。声、震えてるじゃん。
いいよ、もう決めたから。
私は、生きるよ。
どこまでも続く青空に、君の正義に、誓うから。
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晴天/諦めきれない/届きそうで届かない
難病少女と、男の子の話。
どうしようもなく弱かった女の子と、途方もなく強い男の子の話。
大丈夫です。この後、難病治って男の子が告って付き合って幸せになります。
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スピカ(プロフ) - あの作品…とても良いとは思っていたけどこんな風に小説化するとは…語彙力高い! (2019年11月12日 10時) (レス) id: 107a705257 (このIDを非表示/違反報告)
冴(プロフ) - なんか……素敵!どこがいいとは言えないです語彙力よ来い。面白いので頑張って下さい! (2019年10月27日 18時) (レス) id: cd880b444a (このIDを非表示/違反報告)
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