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―side change


「羽生がすべる!?」



周りが告げた言葉に驚きを隠せず私は思わず声を荒らげてしまった。


あんなケガしておいて滑るなんて危ない。
それより早く病院に行って脳のCTを撮ったほうがいい。もし何かあったとのことを考えたら…


「絶対ダメだよ…!危ない!」


勝負にこだわることも大事だけどもっと自分を大事にしてほしい。


「私…羽生のとこに…」



止めなきゃ。今回滑ってもう二度と滑れなくなったりなんてしたら…!
私が行こうとするとリーザに腕をグッと引かれる。振り返るとリーザは真剣な眼差しでまっすぐ私を見つめていた。


「だめよ。A」


ダメ?今リーザはダメって言った?



「だめって…どうして?あの羽生の姿見たでしょ?あれで滑るなんて…危ない!」


「私もそう思うわ。でも羽生が周囲と話し合って決めたことでしょう?」


そうだ。周りもなんで承諾するんだ。
おかしい。


「だから私が止めなきゃ!」


「それはAの口出しすることじゃないわ!」


さっきまで落ち着いて私を説得しようとしていたリーザが急に声を大きくしたので驚いて体に力が入る。


そんな私を見てリーザは腕を離してかわりに肩をそっと優しくなでてくれた


「A…聞いて」


優しく私に言うリーザにこくんっと頷いた。


「あなたはユヅルのマネージャーでもコーチでもトレーナーでもない。ユヅルを心配する気持ちも分かるけどあなたがしないといけないことはそういう事じゃないでしょ?」



そう言われると自分の無力さと立場を思い知らされて思わず涙がこぼれそうになり、ギュッと唇をかみしめて涙を堪えた。



「ユヅルを…応援しましょう。そして自分の演技に集中しなさい。Aが今するべきことはそれよ」


自分の感情だけで動いちゃダメってことを説得された私は黙って2度頷いた。


頷くと涙がポロポロこぼれてきた。
リーザは私の頭を優しく撫でてくれた。




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設定タグ:羽生結弦 , フィギュアスケート , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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星奈子(プロフ) - はるすけさん» はるすけさんコメントありがとうございます!褒めていただけて嬉しいです(*^^*)これからも更新していきますのでぜひまた読みにいらしてください(^^)! (2016年4月25日 7時) (レス) id: cef4b70ce1 (このIDを非表示/違反報告)
はるすけ(プロフ) - 凄く面白くてドキドキしました。続きが気になります! (2016年4月23日 22時) (レス) id: 0afe61d9c2 (このIDを非表示/違反報告)
星奈子(プロフ) - 智枝さん» 智枝さんコメントありがとうございます!笑っ そのじれったさがなんともいえないんですよね~!笑っまたぜひ読みにいらしてください! (2016年3月15日 21時) (レス) id: b27b6b9bf6 (このIDを非表示/違反報告)
星奈子(プロフ) - 鹿さん» 鹿さんコメントありがとうございます!そう言っていただけるととても励みになります!これからも楽しんでいただけるような作品にしたいと思います!ありがとうございます! (2016年3月15日 21時) (レス) id: b27b6b9bf6 (このIDを非表示/違反報告)
智枝 - 男からすると、案外単純そーなのに意外と掴めない女ってのは良いんだよねぇ〜(笑)無意識たまらんね〜 (2016年3月15日 8時) (携帯から) (レス) id: 8a519c5c92 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星奈子 | 作成日時:2016年1月9日 0時

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