今のキスはカウントしない！

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―side change


上田の細い腕を引きソファーではなくベッドまで連れていく
俺がが少し力を入れて上田の肩を押せば簡単にベッドへ倒れこむ


上田が抵抗しないように両手をきつく押さえ上田を完璧に押し倒す


「羽生…いや…」


俺の下でそう言う上田の目は涙で少し潤んでいて…。
こんなこと思ったら最低だって分かっているけどずっと見ていたい表情と思った


「羽生やめて…のいて」


消え入りそうな声でそう言う上田に顔を近づけ数回ゆっくりとキスをする。


上田が俺に油断しきっているから本当はもっと乱暴にしてやろっかなって思ったけど、やっぱりそこまで酷いことは出来なかった

「羽生」

「黙って」

俺はもう1度優しくキスをした後に上田の唇をぺろっと舐める。

「うぁ！」

声を漏らした上田が妙に色っぽくて今度は深く口づけをする
上田はさっきとは違って少し苦しそうな表情だった

しばらくして唇を離し互いの視線を交える


「怖いよ…」


震える声でそう言った上田の瞳からたまり込んでいた涙が溢れた


あぁ…やってしまった。


後悔してももう遅い。
なんでこんなに感情に身を任せてしまったんだろう。

ずっと押さえつけたままだった手をゆっくり離し怖がる上田を抱きしめた


「…ごめん」


きっともう完璧に嫌われた。




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