26 ページ26
最低?どっちが?
どっちがって、何で私が最低なの?
私の疑問を悟ったかのように羽生は深いため息をつく
「俺が上田のこと好きだって知ったのにみんながいるご飯の時間にイチャつくわけ?」
コフトンと話してるとこ見てたの?っと少し驚いたけどそんなことよりイチャつくって何?
ちょっと話しただけじゃん
「イチャついてないし話すぐらい当たり前じゃん」
「キスされといて、さっきみたいに歯が浮いちゃうようなぐらい褒められて本当はドキッとしたんじゃないの?」
「だからあんなの挨拶みたいなキスだしそんな昨日の事いつまでも引っ張ってなんなの!?私気にしてないって言ったじゃん!」
「そーゆうもんなの?」
羽生の声がすごく怒っていて、自分でも何か気に障ること言ったんだなと分かったけどこれは私の言い分もあるだろう
「上田のこと好きって、言ったよね?好きな人が目の前で他の男に口説かれてて気にしない人とかいる?」
急に再確認される羽生の好きだって気持ちにドキッとしてしまった。けれど羽生の表情は怖い
「あとなんで簡単に男の人の部屋入ってくるの?昨日俺が怒ったこと何にも分かってないよね?」
「だ…だって羽生は私が嫌がったら何もしない…」
そう言うと羽生は私の腕をグイッと引き寄せる
近距離で羽生の体温を感じる。
「それも嫌。俺のことホント未熟者扱いしてるよね?…俺だって男なんだよ?」
「は…羽生…!?」
つかんだ腕を惹かれて、ソファーではなくベッドまで連れていかれ、羽生が少し力を入れただけでいとも簡単に私の体はベッドは倒れこむ
羽生は私が抵抗しないように両手をきつく押さえ私に覆い被さる
「羽生…いや…」
羽生の目を見たら昨日みたいな優しさはないことが分かる
初めてこんなにも羽生を怖いと思った
「羽生やめて…のいて」
消え入りそうな声でそう言うと羽生はそっと私に近づき数回ゆっくりとキスをする
優しいキスなのに怖い
「羽生」
「黙って」
羽生はもう1度優しくキスをした後に私の唇をぺろっと舐める。くすぐったくて変な感じ
「うぁ!」
思わず声を漏らしてしまうと今度は羽生は深く口づけをする
こんなキス初めてで私は苦しかった
しばらくして唇が離れる。羽生は近距離で私と視線を交える
「怖いよ…」
思わず本音を口にすると涙が溢れた
少し私を見つめた後羽生は私の両手を離しそっと包み込むよう抱きしめる
「…ごめん」
謝る羽生の声は私より苦しそうだった
・
348人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
星奈子(プロフ) - はるすけさん» はるすけさんコメントありがとうございます!褒めていただけて嬉しいです(*^^*)これからも更新していきますのでぜひまた読みにいらしてください(^^)! (2016年4月25日 7時) (レス) id: cef4b70ce1 (このIDを非表示/違反報告)
はるすけ(プロフ) - 凄く面白くてドキドキしました。続きが気になります! (2016年4月23日 22時) (レス) id: 0afe61d9c2 (このIDを非表示/違反報告)
星奈子(プロフ) - 智枝さん» 智枝さんコメントありがとうございます!笑っ そのじれったさがなんともいえないんですよね~!笑っまたぜひ読みにいらしてください! (2016年3月15日 21時) (レス) id: b27b6b9bf6 (このIDを非表示/違反報告)
星奈子(プロフ) - 鹿さん» 鹿さんコメントありがとうございます!そう言っていただけるととても励みになります!これからも楽しんでいただけるような作品にしたいと思います!ありがとうございます! (2016年3月15日 21時) (レス) id: b27b6b9bf6 (このIDを非表示/違反報告)
智枝 - 男からすると、案外単純そーなのに意外と掴めない女ってのは良いんだよねぇ〜(笑)無意識たまらんね〜 (2016年3月15日 8時) (携帯から) (レス) id: 8a519c5c92 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:星奈子 | 作成日時:2016年1月9日 0時