今のキスはカウントしない！

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厳しい練習の後更に自分の気が済むまで練習を重ね気づけばもう明日から中国杯

これほどまでストイックな練習をしたの女子では私ぐらいじゃないって思うほど練習した。
これで結果でなかったら私多分倒れる。


｢どしたの上田なんかもう既に疲れきってない？｣


｢羽生！｣


久しぶりっとぽんぽんっと私の頭をなでる羽生。うわ、ほんとに久しぶりだ。
少し羽生は痩せたように見える。


｢調子どう？｣


私がそう聞くと羽生はイヤフォンを耳から外し、んーっと首をかしげる


｢まぁまぁかな。悪くないや。上田は？｣


｢トウループで転倒しちゃうんだよね。明後日試合なのに大丈夫かな｣


｢3Aは？｣


｢いい感じ｣


｢なら大丈夫｣


エビチリ食べたいな〜っと呟くと羽生はもしあたったら最悪だから試合終わってからにしなっと私に注意してくる。


｢A！ユヅル！｣


羽生と中華料理の話をしていると、ロシアのマキシム・コフトンが笑顔で手を振る。


｢コフト〜ン！会いたかった〜！｣


私は日本語から英語に切り替えてコフトンに出会えた喜びを伝える。


｢羽生選手！！コーチが探していましたよ！｣


3人で話そうと思ったら係の人が羽生を呼んだ。
羽生はすぐ行きますと言い、私たちを置いてブライアンのところへ行った。


｢私お水取りに行こうかな｣


練習前に少し飲みたいなと思い、そう言うとコフトンが僕も付いていくと言い、2人で通路に出た時だった。


｢上田選手！コフトン選手！少しお時間よろしいでしょうか？｣


現地に来ていた報道陣に止められる私達。
私は試合前の1つの局だけに対するインタビューはなるべく避けている。多数の局の前で一気に話す方が楽だから。


だからいつもにように断ろうとしたが隣のコフトンは二つ返事で承諾。
報道陣の目はキラキラ輝く。


｢上田選手明後日のショートに向けて一言｣


｢自分の力を出し切ります｣


私の淡々と答えた回答にアナウンサーもほんとに一言かよっと残念そうな笑顔を向ける。
そしてマイクをコフトンに向けた
コフトンにインタビューして放送で使うのかな？

｢コフトン選手もどうぞ｣


｢私はAにすごく期待しています。女子で安定感のある3Aをとべるのは確実にAです彼女は表現力も素晴らしい。指先まで感情がこもっている。とても美しい。｣


待ってなんで私のことについて話すの！？っとツッコミを入れたかったが報道陣は待ってましたその受け答えっとすごく嬉しそうだった。


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