そっけない彼と私4

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日曜日。今日は久しぶりに結弦くんとのデートで嬉しくて7時に目が覚めた。
待ち合わせは午後1時なんだけどね。




とりあえず必要のなかった10時にセットしていた目覚ましをOFFにしようとスマホを手に取ると１件のメールが入っていた。
誰だ〜っと思いながら受信ボックスを開けば“羽生結弦”の文字






「結弦くん！？」






送信時刻はつい10分前。
結弦くん休みの日はギリギリまで寝てるのに珍しい…っと思いつつ、メールを開けてみた





“ごめん。風邪ひいた。遊ぶの次のオフまで待ってもらえない？”






「風邪…」





残念だけど、仕方がない。
結弦くん普段から無理してるもん。
たまにはゆっくりしておいてほしい





でも確か結弦くん家に今日1人って言ってた気がする。
ちゃんと食べるものとか薬とかあるのかな





“結弦くん大丈夫？食べる物とか薬ある？”




そう返信した。
すると10分ほどしたら返事がきた。






“お母さんがハンバーグ作ってる。薬はある”






お母さんきっと結弦くんが体調悪いの知らなかったんだろうな…
ハンバーグとか絶対食べないでしょ…




“プリンもっていこうか？”





結弦くんは前風邪ひいたらプリン食べたくなるって言ってた…





“プリンはあるからポカリほしい”





“準備したら持っていくね”




“鍵あけとくから入って”




“鍵はしめなきゃ”




しかしそこでメールは終わった。
なんて不用心なんだ





あの可愛い結弦くんが風邪だ
泥棒が来たら宝石より何より結弦くんを盗むぞ。








私はご飯を食べていつものように軽く化粧をして近所のコンビニでポカリとアイスを買って結弦くんの家へ向かった。




試しにドアを開けてみるとやはり鍵はあいていた。





「結弦くん？入るよ…？」





玄関でそう言ってみたけど応答はない。
そっと結弦くんの部屋へと続く階段を上がった。





なんか…何度も来ているのに始めてきたみたいに緊張する。




ふぅ…っと深呼吸して、結弦くんの部屋のドアをコンコンっとノックした





「結弦くん？」






呼んでみたけどシーーンとしたままで無反応。





「入るよ」




そーっとドアを開けると、ベッドの上でしんどそうに眠っている結弦くんが目に付いた。






いやいや可愛すぎて死にそう。






そっと傍にしゃがみこむ
その寝顔は明らかに病人。
これ熱あるんじゃない？





私はそっと結弦くんのおでこに手を当てた








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