3話 アイツの魔術 ページ4
次の日も、カイラは会いに来てくれた。
あんな別れ方をしたのに………。
やっぱりカイラは優しい。
でも、私はカイラを部屋に入れなかった。
また、泣いてしまうかもしれない。
そうしたら、今度こそ嫌われる。
そんな身勝手な理由でカイラを拒んだ。
その次の日も、そのまた次の日も、カイラは会いに来てくれたけど、私はドアを開ける勇気がでなかった。
3日
1週間
1ヶ月
ついにカイラは会いに来なくなった。
もしかしたら私に見切りをつけて、今は彼女の家に行っているのかも知れない。
それが、すごく悲しくて。
全部自分のせいなのに、ばかみたい。
私は私が嫌い。
何回も何回も謝ろうと、携帯にカイラの電話番号を打った。
でも、「着信」のたった二文字が押せない。
薬を飲む回数も増え、やがて薬なしで眠れなくなった。
私の身体が、心が壊れていく。
これ以上、私は私を嫌いになりたくないのに。
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ピカヒカリ(プロフ) - 歌の良さがよく生かされた良い作品だと感じます。更新頑張ってください!! (2019年10月16日 18時) (レス) id: 20cb221a7f (このIDを非表示/違反報告)
ピカヒカリ(プロフ) - 参加ありがとうございます!お恥ずかしながら、「銀河街の悪夢」と言う曲を知らず聴いてみたのですが良い曲ですね。 (2019年10月16日 18時) (レス) id: 20cb221a7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グレン | 作成日時:2019年9月25日 17時